なぜ頭痛?環境の変化が大きく関係
新型コロナウイルスが流行してから私達の日常は大きく変わりました。不安や不満を抱えている人も多いことでしょう。ステイホームを強いられていると感じ、気軽に遊びに行くことができず、友人とも会えない。
「50歳を過ぎ、両親の介護の問題が出てきた」という人も。
コロナの影響で介護施設に通えなくなり、介護する時間が増えたというのです。そういったステイホームでのさまざまな「環境の変化」がストレスとなり、積み重なるとずきずきとした痛みが特徴の片頭痛や、頭を締め付けられるような痛みが長く続く緊張型頭痛を悪化させていると考えられます。
【片頭痛のセルフチェック】原因や症状、治し方、予防薬、予防法首・肩などの筋肉のコリやストレスが痛みを招く「緊張型頭痛」とは

特に悪化させる人が多い、主婦の例と、在宅勤務になった会社員の例を以下ご紹介します。
例① ステイホームの影響が主婦に【片頭痛】
主婦のMさん。コロナ以前は子どもや夫を送り出すと自分の時間を持つことができました。しかし在宅勤務や外出自粛で家族がずっと家にいるため、気が休まる暇もなく家事に追われてしまいます。例えば朝昼晩の3食、毎日献立を考え料理をしなくてはならない。これが大変な負担です。

また、最初の緊急事態宣言の時には学校も休みになってしまいました。そのため子どもが家で遊び、その騒ぎ声が大きなストレスとなりました。
こういった「環境の変化」、「ストレス」が片頭痛を誘発する原因となることが分かっています。
在宅勤務で悪化【緊張型頭痛】

在宅勤務は通勤の負担や会社でのストレスが減って良い、という人もいますが、いっぽうで頭痛がひどくなったという人もいます。会社員のRさん。急な在宅勤務を命じられ、自宅でデスクワークをすることが増えました。
しかし、デスクワークに十分な環境を整えることができず、ダイニングテーブルやソファーなどで仕事をすることもしばしばです。長時間同じ姿勢が続き、首の後ろや肩、背中のコリやハリが起こります。そして、そのコリやハリの情報が脳に伝わり、頭を締め付けられるような痛みが長く続く緊張型頭痛になっていると考えられます。また通勤が減り極端に運動量が減ったことも、体がコリ固まる原因となります。
外出自粛での頭痛の対処法
片頭痛の場合、まずは悪化させているストレスをしっかり見極めることが解消につながります。特にコロナ禍になって変化した生活に頭痛の原因が潜んでいる可能性があります。それを突き止め、取り除くこと事が大切です。
料理の負担を減らす
毎日3食の献立を考え準備することがストレスの場合、お昼は家族に買いに行ってもらってはいかがでしょう。また、デリバリーサービスも充実してきています。家族にお昼を作ってもらう、というのもよいアイデアです。
お風呂で一人リラックス
一人になれないことでストレスを抱えていたら、一人になれる時間と場所を確保することが解消につながります。ただ、自分だけの部屋を用意することは難しいこともあります。その場合は散歩に出かけたり、意識的に一人になれる時間を作ったりと、ちょっとした工夫が必要です。おすすめはお風呂です。

ぬるめのお湯で体を温めることはリラックス効果から片頭痛だけではなく、緊張型頭痛の緩和にも有効です。アロマオイルなどでバスタイムを楽しむのもよいでしょう。ただし片頭痛の発作があるときは控えてください。
在宅勤務の工夫
緊張型頭痛の場合、まずデスクワークに適した机とイスを整えることが大切です。在宅勤務ではパソコンの画面を見つめて1日中ほとんど動かない、という人も多いですが、同じ姿勢が続いてしまいますので改善が必要です。

また目の疲れも原因になります。瞬きを意識的に行い、休憩時間には遠くを見ることで予防につながります。痛みがある場合はあたたかいタオルを目の上に置き温めるのもリラックスできる方法です。
周囲の人に痛みを理解してもらうこと
痛みがある時、心細くなるので誰かにそばにいて欲しい、と感じることがあります。ところが片頭痛の人はそばに誰かがいるとわずらわしく感じることもあります。痛みがひどいときは、光や音にも敏感になり、電気やテレビを消して一人で静かに寝てしまうといった対処をする人もいます。
ところが、このことを今まで仕事に出ていたパートナーが気づいていない、というケースもあります。そこで重要なのが、片頭痛の人がその辛さをパートナーや家族に話すこと。そして周囲の人は、それを理解することが大切です。
こんな頭痛は今すぐ救急車を!
新しい日常によって起こる頭痛に隠れて、危険な頭痛が潜んでいる可能性もあります。新型コロナウイルス感染の恐れから病院に行くことをためらってしまう受診控えも起きていますが、すぐに救急車を呼ばなくてはならない危険な頭痛があるのです。その筆頭に挙げられるのがくも膜下出血です。
突然激しい頭痛が起こって意識をなくすこともありますが、中には朝、目が覚めたら今までにない頭痛が起き、風邪の症状かと思ったら実はくも膜下出血だった、というケースもあります。だからこそ最初の警告となる頭痛は見逃してはいけません。片頭痛や緊張型頭痛と見分けるポイントは次の二つです。

激しい頭痛はもちろん受診が必要です。それほど激しくなくても違和感がある頭痛は注意が必要です。