外出自粛のお悩みを解消!腰痛・肩こり・頭痛をやわらげる東洋医学

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外出自粛が続くなか、慣れない在宅勤務や運動不足による腰痛や肩こりなど「体の不調」に悩んでいる人が増えています。
そこで、お家で簡単にできるツボ押しなどのセルフケアを専門家に取材しました。

腰痛改善の”ボール”ツボ押し

北里大学東洋医学総合研究所の伊藤剛客員教授によると、在宅勤務では慣れない机やイスを使うことがあるため、姿勢が悪くなり腰痛が起こりやすいと言います。そこで、伊藤先生がお勧めするのは、ソフトボールを用いたツボ押しです。

【方法】

腰のウエストにあるツボ「志室」(ししつ)と「腎兪」(じんゆ)を狙います。ソフトボールなどを使い、ベッドとお尻の間にボールを入れて、体を斜め45度に傾けて押します。

志室
腎兪

ツボの位置:ウエストのくびれ近く
押し方:体を傾けて体重を使って押す。1回30秒ほどに留める。
※回数は、1日1~2回ほど。決して押しすぎないでください。

ソフトボールなどを使ったツボ押しで腰痛改善

肩こり改善のストレッチ

明治国際医療大学の伊藤和憲教授によると、肩こりの原因は、肩の筋肉のコリだけではないと言います。二の腕の筋肉にできるコリが、肩こりの症状を悪化させていることが少なくないことが分かってきました。
そこで、伊藤先生がお勧めするのは、二の腕のツボ「消濼(しょうれき)」のコリをほぐすストレッチです。

【方法】

  1. 片方の手を肩に乗せ、反対側の手でヒジをつかみます。
  2. つかんだヒジを引っ張るようにして二の腕の筋肉を伸ばします。

※体は真っすぐの姿勢をキープして下さい。

消濼(しょうれき)
つかんだヒジを引っ張るようにして二の腕の筋肉を伸ばす

※1回5秒ほど。左右それぞれ5回ずつで1セット、1日2セット行います。
 決して伸ばしすぎないようにしてください。

頭痛を緩和するツボ押し

頭痛のタイプ 片頭痛・緊張型頭痛・群発頭痛

慶應義塾大学の鳥海春樹非常勤講師によると、頭痛のなかで最も多い「緊張型頭痛」の症状改善に鍼灸治療の効果が確認されつつあると言います。そこで、鳥海先生がお勧めするのは、首や腕のツボ押しです。

【方法】

風池(ふうち):首のうしろ、耳たぶの下から首の骨に向かったくぼみにあります。
列欠(れっけつ):手首の外側にある骨のでっぱりから、指2本分のところにあるくぼみです。

首のうしろにあるツボ、風池
手首の外側にあるツボ、列欠

押し方は、3秒~5秒かけてゆっくり強く押し、3秒~5秒離す。これを10回ほど繰り返してください。くれぐれも、押しすぎにはご注意を。ツボを押すと、最初は痛みがあっても、「がまんできる範囲で」続けると、和らいでいくといいます。

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この記事は以下の番組から作成しています。

東洋医学ホントのチカラ

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2020年5月5日(火)午後8:00~[総合]