戦時の捕虜などに対する人道的な扱いを定めたジュネーブ条約。このジュネーブ条約を法的根拠に、世界中での活動が保証されてきたのが赤十字国際委員会(ICRC)である。
しかし「テロとの戦い」が、その根底を揺すぶっている。アメリカは、グアンタナモ海軍基地に収容しているアルカイダ戦闘員はジュネーブ条約適用外であると主張してきた。さらにイラクのアブグレイブ収容所のイラク人虐待をめぐって、アメリカは赤十字から報告を受けていたものの、長い間、改善の措置をとることはなかった。
「公正中立」「非公開」の原則の下、こうしたアメリカとどう向き合うのか。ジレンマを抱えながら、改革に向けての取り組みを始めている赤十字の姿を追う。
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