全国でインフルエンザが猛威を振るっている。
この冬の特徴は感染拡大のスピードの速さ。老人保健施設での集団感染や、幼い子供の死亡が相次ぎ、インフルエンザ警報を発する自治体も急増している。
東京都では公立校の患者数の累計は9万人を超え、昨年の40倍。「学校閉鎖」も続出した。数年前、特効薬といわれる「抗ウイルス剤」が登場したが、今年は予想外の流行に生産が追いつかず、幼い子供を持つ親の間に不安が広がる事態も起きた。
しかし専門家が危惧しているのは「新型ウイルスによる大流行」だ。かつて世界で2000万人以上が死亡したといわれるスペイン風邪のような事態は「いつ起きてもおかしくない」という。
インフルエンザをめぐる現状と研究の最前線を追う。
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