ブログこまち~NHK秋田アナ・キャス便り~

2022年11月02日 (水)

秋田・山登り(鳥海山 下りてビックリ編)【高井伴明】

こちらのブログの続きです)

前回まで、鳥海山に登ったことを書きました。

実は、山から下りてきて、ビックリしたことがありました。

こちらは、視聴者の方から届いた写真です。

私が登っている最中に、こんな雲が出ていたのです。

takai20221102_a.jpg

まるで噴火のような雲だとSNSで話題になっていました。

確かに登山中は、一面が暗くなるような時間もありました。

takai20221102_b.jpg

私は、スッキリ晴れ渡る日を吟味したつもりでした。

このため、驚きとともに、気象予報士として、ショックでもありました。

早速、衛星雲画像を見てみると、確かに、私の予想通り、全体的には、雲の少ない晴れでした。

ただ、まさに鳥海山(標高2236m)と岩手山(標高2038m)の上だけ、モクモクとした雲が出ていたのです。

takai20221102_c.jpg

山の天気にくわしい気象予報士に確認しました。

すると山では、海側から風が吹けば、湿った空気が流れ込んで、雲ができると考えたほうがよいとのこと。

この日も、確かに全般に風はおだやかでしたが、鳥海山には、海から弱い風が吹いていました。

また、この日は、平年より暖かかったので、その影響もあったかもしれません。

山の天気の予想は難しいとはよく言いますが、それを改めて実感しました。