【らんまん】万太郎の名が植物に?マルバマンネングサ とは?
- 2023年06月23日
連続テレビ小説『らんまん』第12週タイトルは「マルバマンネングサ」。
万太郎の名前が植物の名に!?どんな植物なのかご紹介します!
※ドラマのネタバレを含みますので、ぜひドラマを見てから、こちらの記事をご覧ください。
(高知放送局 広報担当・菅菜々美)
一体どんな花なのか、このマルバマンネングサについて、高知県立牧野植物園に話を聞きました。
マルバマンネングサ とは?
本州~九州の山地の岩の上に生える多年草で、5〜7月頃に黄色の花を咲かせます。
1888年、『らんまん』万太郎のモデルである、牧野富太郎博士の名前にちなみ、ロシアの植物学者マキシモヴィッチ博士が学名 “Sedum makinoi Maxim.”をつけました。自分の名前を学名につけてもらって牧野博士が大喜びしたというエピソードのある植物です。
郷里の友人への手紙には、「鬼の首でもとったように大喜びした」と書いたそうです。
『らんまん』の中では
気持ちを確かめ合い、共に生きていく決心を固めた万太郎(神木隆之介)と寿恵子(浜辺美波)。その半年後、万太郎、寿恵子、竹雄(志尊淳)は婚礼のため、故郷の佐川へ向かいます。
その道中、万太郎が「マルバマンネングサ」を見つけ、この植物の特徴を寿恵子に教えます。
遠くから見たら、まるで金色の星粒がキラキラしゆうみたいじゃ!
その後、万太郎の祖母 タキ(松坂慶子)は体調が悪い中であったが、万太郎と寿恵子に祝福の言葉を伝えます。
そんな中、万太郎に大学から手紙が届きます。それは、マキシモヴィッチ博士が、万太郎が送った標本の中からマルバマンネングサを新種と認めた、という知らせでした。
学名は “Sedum makinoi Maxim.”
最後の“Maxim.”は、学名の命名者であるマキシモヴィッチ博士。その前の“Sedum makinoi”が新種につけられる学名です。
博士が、この植物の発見者である槙野万太郎の名から、“makinoi”と名付けたと書いちゅうき!
わしの名前が植物の名として永久に刻まれるがじゃ!
このマキシモヴィッチ博士による新種認定の知らせは、日本の植物学界に一大波乱を巻き起こすことになります。
万太郎はタキにマルバマンネングサの絵とマキシモヴィッチ博士の手紙を見せます。
タキは、高知に行くときに幼いころの万太郎とよく見ていたと言います。
おまんの名が、あの草の名になって、世界にでていくがか
タキは万太郎に、早く祝言をあげて、1日も早く東京に戻るように伝えたのでした。
タキは病状が悪くなっていく中、自分がもう長くはないと思っていたかもしれません。きっと大切に育ててきた万太郎と一緒にいたい気持ちをこらえつつ、着実に夢への道を進んでいる万太郎を応援していたのだと思います。
マルバマンネングサは、タキにとって幼い万太郎との思い出の植物でした。ちなみに、マルバマンネングサの花言葉には「記憶」があるそうです。タキの思いとつながっているような気がして、感慨深くなりました。
「博士のまなざし」動画はこちら
NHK高知放送局では、「博士のまなざし」として、牧野博士ゆかりの草花や品などを映像で紹介しています。「マルバマンネングサ」の映像はこちらです。
実際に、ドラマの撮影に使用された植物です。
連続テレビ小説『らんまん』佐川に戻ってきた第12週。第13週以降の物語はどのように進んでいくのででしょうか?そしてどんな植物が登場するのでしょうか?お楽しみに!
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