骨粗しょう症の原因

骨粗しょう症になりやすいのは、次のような人です。骨がもろくなる原因はさまざまです。
高齢者
加齢によって、腸でのカルシウムの吸収が悪くなります。そのため食事で若いころと同じ量のカルシウムをとっていても吸収される量が減り、骨がもろくなる原因になります。
閉経後の女性
女性ホルモンには骨密度を保つ働きがあります。女性は、閉経を機に女性ホルモンの分泌量が急に減少するため、骨量が減少します。
過度のダイエットをした人
カルシウムなどを含めた栄養素が不足しやすく、骨が弱くなります。特に骨が成長する10歳代での過度のダイエットには大きな問題があります。骨量は20歳代で最大になるのですが、この時期に骨量が十分な量に達していないと、閉経後の早い時期に骨粗しょう症を起こしやすいことがわかっています。
運動不足
運動で体に適度な負荷をかけると骨芽細胞が活性化し、新しい骨を作る働きが促されますが、運動不足だと丈夫な骨が作られなくなります。
喫煙者
喫煙はエストロゲンの分泌を低下させるので、骨量が減ります。
過度の飲酒
過度の飲酒は骨芽細胞の働きを妨げ、骨を作る働きを低下させます。
糖尿病や慢性腎臓病などの生活習慣病がある人
インスリンには骨芽細胞を増やす作用がありますが、糖尿病では、インスリンがうまく働かないので骨芽細胞が不足し、骨を作る働きが低下します。また、慢性腎臓病があると、血液中のカルシウム不足を補うために骨からカルシウムが溶け出し、骨量が減少します。
骨粗しょう症の家族歴がある人
特に母と娘は、食事をはじめとした生活環境や身体的な特徴が似ていることが多いため、骨密度も似るといわれています。母が骨粗しょう症になった場合、娘も注意が必要です。
早期発見で骨折を防ぐ!骨粗しょう症の検査骨粗しょう症のQ&A
ホルモンバランスと骨粗しょう症の関係は?(50歳 男性)
- 私は20代のころに腰を痛め、整形外科で湿布薬や塗り薬をもらい治療を続けています。5年前に骨密度... Q&Aの続きを読む