受賞作品 > 優秀作品 > 一次審査通過作品リスト
(コンテンツ部門) >
一次審査通過作品リスト
(企画部門) >
審査委員紹介 > IPCEM & イベント > 写真ギャラリー >

作品名 キミの心の“ブラック・ピーター” メディア テレビ
機関名 ファミリーフィルム&テレビ 国/地域 オランダ
黒塗りのメイク、少しおどけた姿でサンタクロースとともに歩くブラック・ピーター。オランダのクリスマスには欠かせない伝統的なキャラクターが、社会を二分する議論となっている。植民地時代から続く人種差別の名残なのか。それとも伝統行事の中の悪意のない慣習なのか。この番組は、オランダ人の心の中に潜んでいる植民地時代からの差別意識をあぶり出そうという試みだ。近くにいる人たちに容赦なくインタビューのマイクを向け、公園では自転車の鍵を壊す黒人に対する人々の振る舞いを撮影する。そして、オランダの人たち全てに問いかける。クリスマスの行列の中にいるブラック・ピーター。それはあなたの心の中にある隠された差別意識ではないのですか?
幼児向けカテゴリー最優秀賞(総務大臣賞)
作品名 デザインあ メディア テレビ
機関名 日本放送協会(NHK)
NHKエデュケーショナル
国/地域: 日本
工業デザイン、グラフィックデザイン、服飾デザイン、キャラクターデザイン、建築デザイン、照明デザイン。私たちの身の回りにあふれるデザインは、実に様々。そして、そのすべては「そのモノの本質」をしっかりと見出し、そこに工夫を加えることで、さらなる使いやすさ、美しさ、心地よさを目指している。「デザインあ」は、日本を代表するデザイナーとミュージシャンが、私たちの身の回りに当たり前に存在しているモノを「デザイン」の視点から見つめ直し、斬新な映像手法と音楽で表現した番組。子どもたち、そして大人にも「デザインの面白さ」を伝えつつ、「デザイン的な視点と感性」を育む一歩をめざした。
児童向けカテゴリー最優秀賞(文部科学大臣賞)
作品名 市長室に乗り込め! メディア テレビ
機関名 台湾公共テレビ(PTS) 国/地域 台湾
台北市内の小学校、特別授業に訪れたのはドキュメンタリー映画監督の李惠仁さん。期待と不安を募らせる子どもたちに李さんは課題を出した。それは、「世の中の納得いかないことと戦う」ことだった。子どもたちがターゲットに決めたのは、カルシウム不足解消を理由に台北市がはじめた「牛乳キャンペーン」。休み時間や授業を中断するため、評判が悪い。子どもたちは、行政にキャンペーンを見直させようと奔走をはじめる。最初は電話ひとつに一喜一憂していた子どもたち、しかし壁にぶつかって悔し涙を流しながらも地元議員や調査機関への取材を実現させていく。最後は、とうとう市長に会うところまでこぎつけるが……。「市民教育」「民主主義教育」といえば聞こえは難しいが、「おかしいと思う」ことから始まる、社会と向き合うすべを学ぶ授業だ。
青少年向けカテゴリー最優秀賞(外務大臣賞)
作品名 独裁者の部屋 メディア テレビ
機関名 スウェーデン教育放送(UR)
アート89
国/地域 スウェーデン
市民としての権利を奪われてしまったら。自由に動き回ることさえ許されない社会に暮らすことになったら。あなたは、どうしますか? 番組は8人の若者が、ディクテイター(独裁者)の指令の下での8日間の暮らしに挑む。目指すは勝者に贈られる10万スウェーデンクローナの賞金。満を持して乗り込む8人だが、ディクテイターの指令は初日から厳しい。閉ざされた世界に持ち込むことのできる品物も、制限された。もちろん電話、コンピューターはなし。化粧品は?シャンプーは?トイレットペーパーは?8人は、それぞれの都合で持ち込みたいものを主張し合うが・・・。自由を完全に奪われた反民主主義的な世界を描くことで、民主主義とは何かを考えさせる番組。
一般向けカテゴリー最優秀賞(東京都知事賞)
作品名 キミの心の“ブラック・ピーター” メディア テレビ
機関名 ファミリーフィルム&テレビ 国/地域 オランダ
黒塗りのメイク、少しおどけた姿でサンタクロースとともに歩くブラック・ピーター。オランダのクリスマスには欠かせない伝統的なキャラクターが、社会を二分する議論となっている。植民地時代から続く人種差別の名残なのか。それとも伝統行事の中の悪意のない慣習なのか。この番組は、オランダ人の心の中に潜んでいる植民地時代からの差別意識をあぶり出そうという試みだ。近くにいる人たちに容赦なくインタビューのマイクを向け、公園では自転車の鍵を壊す黒人に対する人々の振る舞いを撮影する。そして、オランダの人たち全てに問いかける。クリスマスの行列の中にいるブラック・ピーター。それはあなたの心の中にある隠された差別意識ではないのですか?
クリエイティブ・フロンティアカテゴリー最優秀賞 (経済産業大臣賞)
作品名 民主主義って何だ? メディア ウェブサイト
機関名 スウェーデン教育放送(UR) 国/地域 スウェーデン
「民主主義」って簡単に言うけれど、実に抽象的で複雑で、若者たちにはどうにも理解からほど遠い。そこで、2014年の総選挙を前に、スウェーデン教育放送が開発したのが、テレビ番組を中心にウェブサイトなどを組み合わせた若者向けのクロスメディア作品「民主主義って何だ」。16歳から22歳を対象に、教室でも家庭でも楽しみながら民主主義が学べる仕掛けが満載されている。「他人の意見との比較」「社会に対してできること」「クイズ」など、6つに分けたテーマを色別にデザインして、使いやすさを追求した。ただ民主主義のルールを教えるだけでなく、若者たちそれぞれにとって民主主義がどんな意味を持っているのかを考えさせる仕掛けになっているところが注目だ。

国際交流基金理事長賞
国家・民族間の相互理解を促す、または文化の交流に貢献する優れた作品
作品名 漂う: 北京で生き抜くチベット人親子 メディア 映画
機関名 ストーリーズ・ザット・マター
トライポッドメディア
国/地域 アメリカ
中国
夫を亡くしたチベット人のザンタは、子どもを学校に行かせようとしない義父から逃れ、7歳の息子を連れて北京へ。路上でチベットの物産を売りながら、そして差別と戦いながら、知り合ったアメリカ人の力を借りて、なんとか息子を学校に入れる。しかし、新年の休暇で戻ったチベットの家族の確執は深まるばかりだった。義父は、絶対に息子を手放そうとしなかった。チベットから北京へ、そしてまたチベットへ。チベットの村では女性への厳しい仕打ちを受け、北京ではチベット人への根強い差別が残る。心落ち着くことのない、チベット人女性・ザンタの旅を追うドキュメンタリー番組。
ユニセフ賞
困難な状況下にある子どもの生活や境遇についての理解を促す優れた作品
作品名 キイがニルスになった理由わけ メディア テレビ
機関名 イコン 国/地域 オランダ
サッカーにいたずら、元気に外を駆け回ることが大好きなキイにとって、ひとつだけ悩み続けていることがある。それは、自分の気持ちと違って、身体が女の子のものであるということだ。どうしても耐えられなくなったキイは、去年の夏、思い切って両親に打ち明けた。「どうしても男の子に変わりたいこと、そしてニルスという名前にしたいこと」を。そして、同じ悩みを持つ友人のティボールと一緒に、新学期を迎えたクラスで、自分たちはトランスジェンダーなのだと宣言する。自分自身がいったい何者であるのか、そして自分らしく生きるとはどういうことなのか。ひとりの少女の葛藤とそれを乗り越えようとする勇気を追いながら、問いかけてゆく。
審査委員特別賞
作品名 子どもたちのホロコースト メディア テレビ
機関名 フェトルアニメーション
BBCラーニング
ホロコースト生存者交流協会
国/地域 イギリス
ドイツからプラハ、オランダ、そしてイギリスへ渡った家族。子どもたちだけの汽車に乗せられてポーランドからイギリスに渡った少年。ナチスの厳しい迫害から生き延び、イギリスへ逃れた6人の物語。細部まで周到に設計されたアニメーションと、ストレートインタビューを重ね合わせて、かつて起こった悲劇を生々しく伝える。中学校でホロコーストを学ぶ教材として作られたこの番組は、第二次世界大戦中の史実を学ぶだけでなく、差別や偏見についても問いかけている。また、厳しい環境にある子どもたちに対して、大人たちがどのように接するべきなのかを考えさせる番組となっている。

放送文化基金賞
作品名 ルイスとロバの英語教室
国/地域 コロンビア
機関名 アニマトロポ
内容 ロバに本を積んで農村地帯の貧しい家庭を訪問し、学校に通えない子どもたちに本を読んで聞かせているルイスという実在の教師をモデルにしたアニメーション。番組は、ルイスが連れている2頭のロバ(アルファとベト)、そして9歳のルチと6歳のピペが、秘密の図書館を巡って冒険をする形で進んでゆく。農村地帯で、英語を学ぶチャンスの少ない子どもたちに、楽しく英語に触れることを狙った番組。6歳から9歳の子どもたちをターゲットにしている。コロンビアの自然や文化、音楽など子どもたちにとって理解しやすい世界を活かしながら英語を教えることで、子どもたちが無理なく英語を身につけることをはかる。

日本ユネスコ協会連盟賞
作品名 自然が先生
国/地域 バングラデシュ
機関名 アグアン協会
内容 二股に分かれた枝はアルファベットの“Y”や“V”に。バングラデシュでポピュラーな乗り物リキシャからは“O”や“W”を探し出す。そして、石ころを並べたらどんなアルファベットだって作ることができる。自然の中には、たくさんの文字が隠れているのだ。この番組は、英語の教材を確保することさえ難しい地方の貧しい子どもたちに、簡単に英語の基礎を学ばせることを狙いとしている。アニメーションとアラム先生の声で子どもたちの興味を引っ張りながら進める30分の番組。そして、アルファベットだけでなく身の回りに関する一般的な知識を身につけさせることもはかる。

TOP