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「地域の再生」のてがかりに ~NHK地域づくりアーカイブス その3 人と人とのつながり

2015年12月04日(金)

日本各地の優れた地域づくりの取り組みを紹介するホームページ「NHK地域づくりアーカイブス」。そのおすすめ動画を紹介する3回目は、こちらの2つ。「コミュニティカフェ」の成功事例と愛知県にある「NPOバンク」の取り組みをご紹介します。


D0015010110_00000_S_002.jpg世代を超えてつながりを作るコミュニティカフェ
2010年『福祉ネットワーク』「あなたの居場所は、ここにある」では、多くの福祉関係者が視察に訪れる「コミュニティカフェの聖地」を紹介しています。新潟県新潟市の民家を使った憩いの場「うちの実家」には、毎日たくさんのお年寄りが、おしゃべりや食事を楽しんでいます。初めて来た人も居心地が悪くならないよう、様々な配慮がされています。その取り組みとは?

「ここがあってよかった。」そんな居場所が、みなさんの地域にありますか?
最新の設備や施設がなくても、人と人とが繋がることができる―お互いが助けあって生活する場所さえあれば、安心できる“場”になるんですね。ぜひ参考にしてみてくださいね。



 

「地域の再生」のてがかりに ~NHK地域づくりアーカイブス その2 バリアフリー編

2015年11月30日(月)

日本各地の優れた地域づくりの取り組みを紹介するホームページ「NHK地域づくりアーカイブス」。そのおすすめ動画を紹介する2回目は、こちらの2つ。2006年の「福祉ネットワーク」と2013年の「ハートネットTV」で放送した2つの地域のバリアフリー対策の取り組みです。


20151130_001.jpgバリアフリー化で福祉観光都市へ
2006年『福祉ネットワーク』で放送された「地域が変えるバリアフリー ~飛騨高山の挑戦~」では、観光客数の横ばいをうけ、その打開策として福祉観光都市を目指す岐阜県の飛騨高山の事例を紹介しました。道路整備の工夫や多目的トイレの設置、車いす利用者のためのマップ作成。また、それに伴い民間のホテルでも、バリアフリー対策を積極的に行うなど、官民一体の協力で街を「福祉に特化した観光都市」にする取り組みを見ることができます。


高齢者や障害者向けの方々に実際に飛騨高山を旅行してもらうモニターツアーを行い、実際の使い勝手などの改良を何度も重ねている飛騨高山の取り組み。バリアフリー対策を行う際には、健常者の目線で満足するのではなく、「当事者の声をいかしたバリアフリー化」を忘れないようにしたいですね。

 

「地域の再生」のてがかりに ~NHK地域づくりアーカイブス その1 認知症編

2015年11月26日(木)

今、あなたの周りや地域で抱えている課題や問題はありませんか?

 「地域で防災対策をするにはどうすればいいか…」
 「車いすでも気軽に外に出ることの出来る環境が欲しい」
 「家族だけで認知症の介護をするには限界がある」などなど

介護や防災、障害や病のある人、高齢者の生活支援など、各地域が抱える課題や問題は様々だと思います。そこで、NHKでは、日本各地の優れた地域づくりの取り組みを放送した番組を再編集し、紹介するホームページ「NHK地域づくりアーカイブス」を10月に開設しました。地域で抱える課題に直面したとき、地域づくりの現場や勉強会、教育現場など、みなさんのスタイルにあった幅広いサポートができればと願っています。また、特徴の一つとしては、ネット環境があればパソコンのほか、スマートフォンでも無料でご視聴いただけることです。
 

【取材記】70年ぶりに復刻された少女の日記~高橋タカ子さん

2015年11月13日(金)

視覚障害ナビ・ラジオを制作している遠田です。

15日の「視覚障害ナビラジオ」は、「ある盲女の日記から」。70年ぶりに復刻された本の著者・高橋タカ子さん(95)のインタビューです。お住まいの浜松市を訪ねました。日差しがたっぷり入りこむ居間で、小鳥のさえずりを聞きながら、じっくりゆっくりお話を伺いました。

こんなふうに齢を重ねたい・・・そう思いました。大正9年生まれの95歳。足腰は弱っているというものの、声には力がみなぎっています。拡大読書器を使って本を読み、俳句をひねり、ラジオのスポーツ実況を楽しむなど、今も好奇心が旺盛です。「巨人が負けるとね、機嫌が悪くなるの」と茶目っ気たっぷりに笑う姿は本当に愛らしく、まわりの空気を和ませます。


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拡大読書器の前で高橋タカ子さん

 

【取材記】心をこめてあなたに届ける"森"の音~森佑太さん

2015年10月16日(金)

視覚障害ナビ・ラジオを制作している遠田です。

18日の視覚障害ナビ・ラジオは、鳥の声や虫の声など、自然の音を録音し自身のHPで紹介している、森佑太(もり・ゆうた)さんにお話を伺います。森さんは未熟児網膜症による視覚障害で、光が分かる程度です。また、数年前に「広汎性発達障害」であることが分かりました。人との関係がうまく結べなかったり、音に過敏に反応したりという特徴があります。


今回の取材は、一通のお便りから始まりました。
「こんにちは。私は、視覚障害と発達障害を抱えた23歳の男性の森佑太と申します・・・。」

そこには、自身の障害と、そのためになかなか集団生活になじめなかったこと、ふと耳にした鶯の声に心動かされたこと、自然の音を録音してHPで紹介していることなどが、びっしりと書き込まれていました。生真面目で丁寧な人柄がしのばれ、行間には読む人への気遣いがあふれていました。人を介して、森さんのお名前は以前から耳にしていたこともあり、番組に登場していただくことにしたのです。

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野外で録音中の森さん

 

10月15日放送「介護百人一首 2015秋編 その二」で紹介した短歌

2015年10月15日(木)

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ゲスト:小説「スクラップ・アンド・ビルド」で芥川賞を受賞した羽田圭介さん


10月15日放送の「介護百人一首 2015 秋編 その二」のなかで紹介した短歌を、その詠み手やご家族の写真とあわせて掲載します。

(番組で紹介した順です)
 

【出演者インタビュー】佐藤彰一さん「福祉施設で同じ市民が暮らしていることを一時も忘れてほしくない」

2015年10月14日(水)

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10月20日放送(10月27日再放送)
障害者虐待を食い止めるために
―閉ざされた世界を開く―
ご出演の佐藤彰一さんにメッセージをいただきました。

《佐藤彰一さんプロフィール》
國學院大学教授。弁護士。全国権利擁護支援ネットワーク代表。専門は民事訴訟法で、成年後見や虐待防止など、障害者の権利擁護関連の社会活動に広く関わっている。


――今回番組にご出演されて、視聴者の方にはどのようなことを知ってほしいとお考えですか。

袖ヶ浦の事件(※)は、決して特殊な問題ではないということを知っていただきたいと思います。ひとりの方がお亡くなりになられて、世間でも騒がれましたが、その背景にある問題は全国の施設が共通して抱えているものです。それが袖ヶ浦では突出して出てしまっただけのことなんですね。ですから、ちょっと気を抜きますと同じような事態は全国のどの施設でも起きうると考えていいし、そういう姿勢でみなさんも施設というものを見守っていただけたらなと思います。

※千葉県袖ヶ浦市の福祉施設で利用者が職員から暴行を受け、その後死亡した事件。閉鎖的な環境、チェック体制が機能していない、支援の質が担保されていなかった、など様々な要因が背景にあると考えられる。


詳細は「続きを読む」をクリックしてください > > >  
 

10月14日放送「介護百人一首 2015秋編 その一」で紹介した短歌

2015年10月14日(水)

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ゲスト:小説「スクラップ・アンド・ビルド」で芥川賞を受賞した羽田圭介さん


10月14日放送の「介護百人一首 2015 秋編 その一」のなかで紹介した短歌を、その詠み手やご家族の写真とあわせて掲載します。

(番組で紹介した順です)

【収録記】障害者福祉施設の虐待 ~みんなで悩んで扉を開く~(10/20放送)

2015年10月08日(木)

ハートネットTV、WEBライターIです。


2013年11月、千葉県の福祉施設で、利用者の男性が職員の暴行を受け、その後亡くなるという事件が起きました。
その施設は田園に囲まれた敷地で、一部の窓には目張り、利用者の家族が入れる場所も限られているという「閉鎖的」な環境でした。
複数の職員による虐待が繰り返されていましたが、その内容は、重い知的障害などで「言葉の出ない利用者」を狙い撃ちにし、虐待をしない職員の目を避けて、「継続的」に虐待する、という極めて陰湿なものでした。



利用者が亡くなるということは決してあってはならない事件でしたが、事件後、この施設は、虐待に関わった職員を解雇し、管理者を一新し、目張りを取って、外部からのチェックを強化しています。
それだけではなく、職員と利用者の家族が集まり、施設運営に関わる事案を話し合う会議を定期的に開催。
家族や外部の人と一緒に、利用者の支援に取り組んでいるそうです。


こうして真剣に改善に取り組んでいるということは、最初からここが、「“悪魔”のような職員が支配する酷い施設」だったのではなく、様々な問題から、そのように追い詰められていったのでは、と思うのです。
 

【収録記】作家・米田京「今できることをやる」(9/20放送:視覚障害ナビ・ラジオ)

2015年09月17日(木)

視覚障害ナビ・ラジオを制作している遠田です。

読書の秋ですね。秋の夜長、虫の音をBGMにページを繰るのは読書好きにはたまらない時間です。とは言え、いかに本好きといえども一日1冊のペースで読破していくのは並大抵のことではありません。

作家の米田京さんは、病のため光を失ったのをきっかけに読書に没頭。それがやがて、作家としての道をひらいていくことになります。

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執筆中の米田さん