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「地域の再生」のてがかりに ~NHK地域づくりアーカイブス その2 バリアフリー編

2015年11月30日(月)

日本各地の優れた地域づくりの取り組みを紹介するホームページ「NHK地域づくりアーカイブス」。そのおすすめ動画を紹介する2回目は、こちらの2つ。2006年の「福祉ネットワーク」と2013年の「ハートネットTV」で放送した2つの地域のバリアフリー対策の取り組みです。


20151130_001.jpgバリアフリー化で福祉観光都市へ
2006年『福祉ネットワーク』で放送された「地域が変えるバリアフリー ~飛騨高山の挑戦~」では、観光客数の横ばいをうけ、その打開策として福祉観光都市を目指す岐阜県の飛騨高山の事例を紹介しました。道路整備の工夫や多目的トイレの設置、車いす利用者のためのマップ作成。また、それに伴い民間のホテルでも、バリアフリー対策を積極的に行うなど、官民一体の協力で街を「福祉に特化した観光都市」にする取り組みを見ることができます。


高齢者や障害者向けの方々に実際に飛騨高山を旅行してもらうモニターツアーを行い、実際の使い勝手などの改良を何度も重ねている飛騨高山の取り組み。バリアフリー対策を行う際には、健常者の目線で満足するのではなく、「当事者の声をいかしたバリアフリー化」を忘れないようにしたいですね。

 

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1人の声から障害者差別解消の先進地に
2013年『ハートネットTV』障害者差別解消法(1)「幸せバリアフリー!第1回まちづくり」では、北海道上川郡東川町に住む1人の電動車いす利用者の訴えから変わった事例の紹介です。バス会社に単独乗車を拒否された佐藤祐(たすく)さんが、北海道に障害者差別解消の条例があったことで、道庁に申し立てを行い、電動車いす利用者が介助者なしで路線バスに乗車できるようになるまでの経緯を紹介しています。

小さな「誤解」によって生まれた大きな「差別」。「よく知らない」ために起きた「誤解」は、よく話を聞いてみると意外と簡単なことだったり、難しいことなんてなかったりするんですよね。どのまちでも、障害者が気軽に外に出られるようになれば、そんな「誤解」が無くなっていくのではないかと思います。


2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催時には、世界から多くの人々が日本に観戦・観光に訪れます。その中には、障害がある方や高齢の方も多く来られることが予想されます。みなさんの地域では、バリアフリー対策は進んでいますか?健常・障害、子ども・若者・高齢に関わらず、全ての人々が過ごしやすい社会になっていることを目指し、地域づくりに取り組みたいですね。次回は、「コミュニティカフェ」の成功事例と愛知県にある「NPOバンク」についての動画を2本紹介します。


 

▼関連ブログ
 《ハートなブログ》
 「地域の再生」のてがかりに ~NHK地域づくりアーカイブス その1 認知症編
 「地域の再生」のてがかりに ~NHK地域づくりアーカイブス その3 人と人とのつながり
 
 《Connect-“多様性”の現場から》
 【福祉のヤバいテクノロジー】数cmの段差情報があるだけで助かる。バリアフリーマップを作り始めたきっかけはなんなのか?


▼関連サイト
 NHK地域づくりアーカイブス

▼関連番組 
 『ハートネットTV』
 幸せバリアフリー ―障害者差別解消法 施行へ―第1回 まちづくり(2013年9月9日)
 

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