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Q15 空き家バンクに登録したけど内覧はゼロ…次に何をするべき?
クローズアップ現代で継続取材してきた『住まいの問題』。視聴者の皆さまからも数多くのお悩みが寄せられました。そこで今回、専門家協力のもと、2ヶ月の間お答えしつづける「お悩み相談マラソン」に挑戦します。今回寄せられたのは「空き家バンクに登録したが、一件も内覧が入らない」というお悩み。NPO法人 空家・空地管理センターの専門家に聞きました。
(NHK『住まいの問題』取材チーム)
相談内容
昨年の夏、兵庫県北部にある祖母の家を空き家バンクに登録しましたが、一件も内覧が入りません。20年以上は空き家状態で、住むには相当な手入れをしないといけない、さらに過疎といえる地域なので仕方ないのですが……。次のステップを模索中で、的確なアドバイスをしてもらえる企業やアドバイザーはいないものかと悩んでいます。良い形で譲るなりできればと思っているので、余計に難しい状況です。
(兵庫県/女性/52歳)
回答
“ 空き家バンクに登録した後も、売るための努力を意識して動きましょう ”
解説
(NPO法人 空家・空地管理センター 上田真一)
「空き家バンクに登録したから一安心。これで売れる!」と思われている方も多くいらっしゃいますが、残念ながらそんなに甘くはありません。
ご相談者さまは「過疎といえる地域」と書かれていましたが、兵庫県の北部は空き家管理業界から見ればまだ人口が多いエリアといえます。多少不便なところでも、意外と買い手がつくことはあるものです。たとえば週末に畑作や家庭菜園をやりたい人向けのセカンドハウスのような売り出し方ができるかもしれません。もしくは、解体して更地にすることで、資材置き場や企業の駐車場等として売却できる可能性もあります。この地域でどのような需要があるのか、近隣の方に聞き込みをしてみると想像していなかった売却方法が見つかるかもしれません。
また、なんといっても20年以上は空き家状態だった家ですから、住まいとしての魅力を伝えるためには、売主のあなたがお金をかけてリフォームするなどする必要があるかもしれません。
解体すべきかリフォームすべきか、不動産会社と相談しつつ、「売る努力をする」と意識して動いてみましょう。
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2013年 NPO法人設立。全国で空き家などの適正管理や利活用に取り組む。
東村山市空家等対策協議会副会長など、複数の自治体で空き家対策に関する協議会委員も務める。
『あなたの空き家問題(日本経済新聞出版社)』著者。
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