【3ステップ 地域のリスクとの向き合い方】”体感”防災教室
- 2024年04月18日
①過去の災害を知る!
授業を実施したのは、熊本市西区河内川のすぐ脇に立つ熊本市立河内中学校。
子どもたちに、この河内町で過去にあった災害を知っているか尋ねたところ・・・
ほとんどの生徒は知りません。
それもそのはず、インターネットで調べても、河内町の過去の被害については簡単には出てきません。
今回、授業の講師、気象予報士で防災士の早田蛍さんは、街中にヒントが隠れていると話します。
生徒たちに、学校近くの災害碑を見せてみると・・・
そう。実は、この河内町では、
1957年7月26日に「諫早大水害」が発生した時に、河内川も氾濫。
23人が犠牲になりました。
今回の授業には、その豪雨を経験した地元の方にも参加してもらい、
生徒たちは当時の話を聞くことで、この地域で起こった災害の現実感を強めていました。
今の災害リスクを調べる
まず確認するのはハザードマップ。
重要なのは、自宅だけを確認するのではなく、避難ルートや避難先が本当に安全かどうかです。
ちなみに授業を実施した河内中学校は避難所となっていますが、
ハザードマップでは、3~5mの最大で浸水すると想定されています。
そうした中、河内中は体育館が避難先で、避難者は2階に誘導する想定です。
2階が安全か、高さを測ってみると・・・
5mは上回っていましたが、実は、県内の避難先のうち3割はこうした浸水域にあるので、
みなさんも確認してみてください。
③対策を立てて行動すること
活用するのが、「マイタイムライン」。
これまでに学んだ地域の災害リスクをもとに、災害が差し迫った時、どう行動するか考えます。
生徒たちの対策は?
避難することを念頭にどのタイミングで行動するかを答えてくれました。
ただ、最も大切なのは、本当に避難する気持ちを作ることだと言います。
正直・・・本当に避難する人?
「本当に避難する」と答えてくれたのは、4人だけ。
その4人は1度以上避難したことのある生徒でした。
避難したことがある人は避難しようかなって避難のハードルが下がるんです。
避難したことない人は行ったことないし、不安だし、どういうところかわからなし、
なかなか腰が上がらないと思いません?まずは1回行ってみてほしいです。
そうすることで自分や家族の命を守ることに繋がります。
動画はコチラ
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