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【川の堤防が、土台から崩れる?】体感”防災教室

  • 2023年08月07日

堤防のどこに弱い場所があるのか、
球磨川沿いに立つ八代市立植柳小学校の子どもたちと一緒に考えました。
学校のそばにはおよそ5mの堤防があります。
この頑丈そうな堤防のどこが弱いのでしょうか。


ヒントは、学校の敷地にあるこの池です。

ここには常に水が供給されています。

どこから水が来ているか、子どもたちに探してもらうと・・・

ありました。このポンプで地下から水をくみ上げているのです。
その水は水路を伝って、住宅地や畑に流れています。

地図で見るとこうなっています。

ただ、近所の住民によると
昔はこの水路を流れる水は、池からではなく、
球磨川から流れていたといいます。

今はその小川の上に堤防があるのです。
堤防で水の流れはせき止められているように見えますが、
実は地下に水の流れが存続している可能性があります。


学校の池の水もその地下水からくみ上げられている可能性があるのです。
そして、川の水が増水し、地下の水の量も増えると、
時に堤防を破壊することもあるのです。
実験の様子です。
 

川の水は、まず堤防の下にある水が流れやすいところに水が流れていきます。
そして、さらに水が増えると、地下の土台ごと削っていき、堤防が崩れるのです。

実際に令和2年7月豪雨でも、同様のメカニズムで堤防が決壊したところがありました。
このようにかつて川があった場所のことを
専門用語で「旧河道(きゅうかどう)」と言います。
旧河道は、地理院地図などの地形分類図でも確認できます。
青い斜線が旧河道です。
 

すべての旧河道で同様のリスクがあるわけではありません。
ただ、川の水が堤防を越えいなくても、堤防が土台から壊れ決壊するリスクがあることを知り、
早めに安全を確保するようにしてください。
 

  • 後藤 佑太郎

    熊本放送局アナウンサー

    後藤 佑太郎

    担当番組:クマロク!
    趣味:ランニング、剣道、ゴルフ

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