【用水路 増水時はここが危ない!】”体感”防災教室
- 2023年08月07日
今回は熊本市立富合小学校での授業。
富合小学校周辺は、新しい一軒家がたくさんあります。
元々は農地だったところが多く、水路が張り巡らされていて、
道路脇には、柵やガードレールがない水路も散見されます。
この道路が冠水した時、注意しなければいけないことが2つあります。
①見慣れた道でも水路はどこにあるかわからない
学校近くにある道路をNHKのAR技術を使って、
浸水したように合成した画像です。
道路と水路、どこに境があるかわかりませんよね?
子どもたちにも、どこに道路と水路の境目があるかクイズを出しましたが、多くが間違えていました。
見慣れた道でも、こうなってしまうと逃げるのはかなり危険になります。
②流れが速い場合も!
道路が冠水していて、道路上の水の流れが緩やかであっても、
水路は、流れが速くなっていることがあります。
なぜなら、水は浅い方がまさつの抵抗で流れが遅くなるためです。
一方、深いとまさつの抵抗を受けない表面部分で流れが速くなります。
冠水した道路脇の水路は深さがあり、水量が多い分、流れが速いかもしれないことを忘れず、
周囲が浸水する前に安全を確保してください。
ただ、周囲が冠水した後に、避難する場合にどうすればよいのでしょうか。
その上で、対策は2つあります。
対策①傘など長い棒で地面を確認しながら歩く
浸水した道路を避難する際、路面の状態は見えづらくなります。
水路以外にも側溝やマンホールのふたが外れていることもあります。
傘など長い棒で足元を確認しながら歩くようにしてください。
また、浸水後の避難は、長靴ではなくスニーカーなど履きなれた靴を履いてください。
できるだけ2人以上で行動してください。
対策②危険な水路がどこにあるか事前に調べておく
水路と道路の境に柵やガードレールなどが設置されていないような危険な場所が
どこにあるかを知っておけば、いざという時に、そこを通らないルートを選ぶことができます。
熊本市では、「地域版ハザードマップ」と呼ばれるものがあります。
地域住民が主体となって、危険な場所がどこにあるのか地図にまとめ、HPに掲載しています。
全地域が網羅されているわけではありませんが、以下のページを参考にしてください。
▶「地域版ハザードマップ」について(※NHKのサイトを離れます)