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【避難所 何を準備しておくのが大切?】”体感”防災教室

  • 2024年04月16日

 

本当にそこは避難所??

避難所について一緒に考えたのは、県立八代高校のみなさん。
まず、生徒に聞いたのは
「八代高校は水害の避難所になっている?」ということ。
多くの生徒が手を挙げましたが・・・

実は、八代市では、県立・私立ともに高校は水害の避難所には指定されていません。
八代市には、市立の小中学校が多くあり、
水害はそちらを避難所に指定しています。
一方で、被害が広範に及ぶ大きな地震があったときは、
小中学校では避難者を受け入れきれないため、高校も避難所になっています。
避難所は災害の種類ごとに指定があります。
八代市のホームページには、
それぞれの避難所が何の災害に対応しているかまとめています。
みなさんもそれぞれの自治体で調べてみてください。
 

避難所をどう使う?

 

生徒が訪れたのは、高校近くにある八代市立松高小学校。
大きな地震など長期的な避難が必要な時は、この学校が使われることになっています。
ここには、高齢者や妊婦、赤ちゃん連れや外国人など様々な人が集まります。
今回は、体育館以外も含めて小学校を避難所としてどう活用すれば、
避難してきた人たちにとって少しでも過ごしやすい場所になるのか
高校生と小学校を歩いて考えました。
 

高校生からあがったアイディアは

▼体育館から段差なく入れる図書室は、足が悪い高齢者も使いやすい?
▼図書室内の畳が敷かれている空間は、赤ちゃん用のスペースに?
▼パーティションがある保健室は、プライバシー確保に活用できる?
▼体育館から離れた相談室などの教室は、談笑の部屋として大きな声を出せる空間に?
 ポイントとしては、以下の2つです。

 

授業を監修した防災教育に詳しい熊本大学大学院の竹内裕希子教授は、
避難所運営について考える大切さを伝えました。
 

現状では避難に困難を感じていない人も、5年後、10年後には、
自分や家族が避難所で支援を必要とする側になる可能性があります。
他人事ではなく自分事として避難所を
どう運営するか考えておくことが重要です。

 

 

事前にできる準備とは?

 

竹内教授は、熊本地震を教訓に、避難所の運営がよりスムーズにできるよう
「避難所初動運営キット」を作り、県内に400セットを寄贈しました。
中には、授乳室や男女別の更衣室などの案内標識や、
区画を仕切るためのロープ、拡声器などが入っています。
 


竹内教授は、これを参考に地域の実情に合った避難所運営キットを作成してほしいと
話しています。

動画はコチラ

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