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目指せB1昇格!ライジングゼファー福岡、今季の注目選手#2

  • 2023年11月01日

今月開幕したBリーグ!昨シーズンB2の西地区5位のライジングゼファー福岡は、昇格を目指す60試合の戦いが始まりました。今シーズンは選手13人のうち8人が新加入と大きく入れ替わり、10月末時点で8勝1敗で西地区首位と好スタートをきっています!今回はキャプテンの寒竹隼人(かんたけ・はやと)選手、ラモン・ロペス・スアレスヘッドコーチのインタビューです。(全2回)
※10月中旬に取材

取材 神戸和貴アナウンサー

B1昇格を2度経験したベテランが思う、昇格に必要なこととは?

#12 寒竹 隼人 (かんたけ・はやと) 37歳
福岡市出身 1メートル94センチ/89キロ
福岡大大濠高校ー拓殖大学 フォワード
昨シーズンはB1仙台でプレー

ー寒竹さんよろしくお願いします。珍しい名字ですね!

うちのおばあちゃんは直方市なんです!全国的にも珍しい名前なんですけど、たぶん直方では寒竹という名前は親しみがあるんじゃないですかね。

ーB1仙台から移籍し、キャプテンとしてここまで手応えはどうですか?

8人が新加入で個性もあるし、努力家で人間的にもいい選手ばっかりです。毎日階段を上がっているなと感じています。開幕節で1勝1敗でしたが、このスタイルを貫ければいいゲームができる手応えもありました。こういう状況になったらチームがちょっと崩れちゃうなというところも出たので、シーズンが進むともっとよくなっていけると思います。

ー今シーズンのチームのどこに注目してもらいたい?

まず気持ちの部分で、昨シーズンと明らかに違うなと感じてもらいたいです。エネルギーを感じたり、プレーする姿勢だったり、立ち振る舞いだったり、そういうところすべてですね。もちろん結果で勝つ事はわかりやすいですけど、全試合勝つのはプロの世界で難しいとしたら、負けたとしてもすべてを出し切って、見ている人に何か感じてもらえるようにしなきゃいけない。それを毎試合続けて、気持ちの部分を感じてもらえたらと思っています。

ーベテランの寒竹さんがなぜそのように考えるようになったんですか?

ここ数年、地元福岡のチームということで、ライジングの試合をチェックをしていて、苦しいシーズンを送っているなと感じていました。ライジングに話をもらって、”僕ならこう変えられるんじゃないか”と強く思いました。僕がここに来た意味をそういう部分で証明したいと思っています。

ー仙台でもB1昇格を経験しましたが、昇格にはプレー以外の姿勢が大切になるんですか?

僕はキャリアで2度B1昇格を経験していて、その時のチームの雰囲気は何にも変えがたい経験としてずっと残っています。本当にすごい達成感というか、すばらしい雰囲気、チーム、ファン、会社などすべてが一丸となって戦う感じはバスケやっていてよかったと思う瞬間でした。その雰囲気を地元福岡でも作りたいと強く思っています!

ーその雰囲気を作るのはプレー以外の姿勢だと?

そうですね。技術はプロの世界なのできっ抗していると思うんです。では何が違うかというと、試合に臨む姿勢、チームの結束力、数字に出ない部分がすごく大事になると思っています。それはチームの大きな価値であり、僕はそれがチームの”カルチャー”だと思っています。見ている人からすばらしいチームだなと思ってもらったり、福岡の子どもたちがライジングに将来入りたいと思ってもらえるようなチームにしたいというのが大きな理想です。

ー地元を昇格させたい、その思いは!?

もちろんです!僕はレベルの高い福岡での中学高校時代の経験があって、今ここに立っています。高校生ぐらいまでは福岡は全国トップレベルですけど、その地域がプロになるとちょっと落ちるよねって言われるのは、心苦しい、歯がゆい気持ちでいっぱいです。福岡でトップだった高校生がライジングを目指したいというチームにならないと絶対ダメだと思っています。
また全国のトッププレーヤーには福岡出身の選手が多くて、そういった選手が所属できるチームになれば、100%強いチームができると思います!今、比江島慎(ひえじま・まこと/古賀市出身)がライジングにいたらいいですよね!?河村勇輝(かわむら・ゆうき/福岡第一高校出身)がライジングにいたらって考えたら、夢が膨らむじゃないですか!僕たちが変えて、将来福岡のバスケットのピラミッドの先がライジングになる仕組みにしたい。そのためにはB1が絶対条件だと思うので、将来の子どもたちに向けて僕たちが頑張らないといけないと思っています!

ーキャプテン、アツすぎます!!!ありがとうございました!!!

悲願のB1昇格へ、勝負の2シーズン目に挑む!

ラモン・ロペス・スアレス ヘッドコーチ
スペイン出身 スペイン、ポルトガル代表でヘッドコーチ経験
今季2年目 愛称は「モンチョ」

まずきょうは取材に来ていただきまして、どうもありがとうございます。

ーメンバーが昨シーズンと大きく選手が変わりましたが、どういう選手が集まりましたか?

経験豊富な選手がたくさん加入したと思います。例えばパブロ・アギラール選手は長崎をB1に昇格させました。兒玉貴通(こだま・たかゆき)選手や谷口光貴(たにぐち・ひろき)選手は、昇格プレーオフを戦った経験があります。昇格に向けてまずは経験豊富な選手を集めました。

ーそのような選手たちで今シーズンはどんな試合を目指していますか?

とてもバランスのとれたチームができると考えています。ボールを運べる選手や走れる選手が多くて、トランジション、攻守の切り替えが速いバスケットができるのが大きな強みだと思います。また、インサイドでプレーできる外国人選手が増えたことも大きいです。チームのフィロソフィー、哲学は昨シーズンと一緒なんですけど、今シーズンはより選択肢が多いかな。自分がやろうとしているバスケ、ボールと人が動き、切り替えの速いチームという哲学に対して、昨シーズンが5だとしたら今は7くらいできているのかなと感じています。

ーB1昇格に向けての手応えはどうですか?

B1に昇格するという目標は、私たちだけでなく他のクラブも目指していて、いいチームも多いです。その中で2チームしかB1に上がれないので、厳しい戦いだとは思うんですけど、シーズンを通して自分もチームも成長していくと思うので、より成長してプレーオフを戦って昇格できればと感じています。今シーズンも越谷や千葉など強いチームがあると思いますが、昇格できるように頑張っていきます!

寒竹キャプテンのアツい理想、ヘッドコーチの今季への手応えが聞けました!開幕2節、3節は昨シーズンはB1だった滋賀と新潟に対して4連勝!新潟との試合は飯塚市総合体育館で行われましたが、多くのファンがすばやくパスが回る連携のとれた攻撃に大きな拍手を送っていました!苦しんだ昨シーズンから一転、すばらしいスタートとなった福岡。シーズンは長いですが、この勢いでB1昇格できることを楽しみにしています!

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  • 神戸和貴

    北九州放送局 アナウンサー

    神戸和貴

    愛知県出身、2011年入局
    野球を中心にスポーツを取材。趣味は草野球、ゴルフ、筋トレ

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