目指せB1昇格!ライジングゼファー福岡、今季の注目選手#1
- 2023年10月20日
今月開幕したBリーグ!昨シーズンB2の西地区5位のライジングゼファー福岡は、昇格を目指す60試合の戦いが始まりました。今シーズンは選手13人のうち8人が新加入と大きく入れ替わり、ここまで3勝1敗と好スタートをきっています。地元出身選手やヘッドコーチなどの意気込みをご紹介します。今回は兒玉貴通(こだま・たかゆき)選手、パブロ・アギラール選手、中田嵩基(なかた・しゅうき)選手のインタビューです。(全2回)
※開幕2試合を終えた10月11日に取材
取材 神戸和貴アナウンサー
宗像高校出身のポイントガード!あきらめない姿を見せる
ーまずは地元出身の兒玉選手、よろしくお願いします!あらためてご出身を教えてください。
福津市です。高校は宗像高校に通っていました。
ーライジングに移籍しての意気込みを教えてください。
地元のプロチームでバスケットができる機会はそんなにないと思いますし、このチームに加入できて本当に感謝の思いがあります。自分が生まれ育った地で、お世話になった方に自分のプレーを見せたいですし、ここから育っていく子どもたちにとっていい指標になれたらなと思っています!
ー地元の子どもたちへどんな姿を見せたいですか?
福岡といえば福岡第一高校と福岡大大濠高校が長年の強豪ですが、ぼくは公立高校出身でそこに立ち向かっていく気持ちでやっていました。ほかの学校の選手たちもそうだと思います。あきらめずに戦ってほしいですし、ぼくもそんな姿をコート上で見せられればと思っています。
ー飯塚市でのホーム開幕戦ではどんなプレーを見せてくれますか?
身長は小さいですけど、誰よりもハッスルして、オフェンスもディフェンスもアグレッシブにプレーする姿を見てもらいたいです。小さい分ドリブルで活路を開くところは持ち味かなと思います。
ー開幕節の2試合はアウェーで愛媛と1勝1敗。どう感じましたか?
2試合で合計80分間、すべて自分たちのバスケットを遂行できたとは言えませんが、自分たちがやりたいバスケットができたシーンもありました。いいところは相手にどんどん通用しているなと感じました。福岡はメンバーが大きく変わったなかで、いかにヘッドコーチが求めるバスケットを遂行できるか、選手がどれだけコミュニケーションをとれるかが大事になってくると思います。
ーちなみに…髪型へのこだわりを教えてください!
シーズンごとに変えていきたいというか…まあそれだけなんですけど(笑)。長い髪型が4年ぐらい続いていてそろそろ切ろうかなと思っていましたが、最後にちょっと気合いを入れようかなと思ってこれにしました(笑)。
ーホーム開幕戦への意気込みを教えてください!
ホームの試合でいい雰囲気の中で勝ってシーズンに弾みをつけたいと思います。選手はもちろん頑張るんですけど、ファンの方も多く足を運んでいただいて、一緒に戦っていただければと思います!
ー兒玉選手のアグレッシブなプレーを楽しみにしています!
長崎をB1に導いた攻守の要!
ー続いてパブロ・アギラール選手よろしくお願いします。ここまでチームの手応えはどう感じていますか?
まず福岡に来られて最高です!施設も整っていてバスケットに集中できていると思います。現在はヘッドコーチのアイデアをチームに浸透させています。愛媛戦はどちらも勝てたと思う中での1勝1敗でしたが、チームとしてはいい方向に進んでいるんじゃないかと思います。
-川崎と長崎で4シーズンプレーしましたが、日本語はどのくらい話せますか?
(日本語で) 難しいです、日本語は。少しずつ、少しずつ(笑)
ー福岡ではどこかに遊びに行きましたか?
太宰府と美術館ですね。あとラーメンが好きなのでよく食べに行きます。日本食は全部好きなんですけど特にラーメンです。とんこつラーメンかみそラーメンです(笑)。
ー福岡のファンは、長崎をB1昇格に導いたような活躍を期待していると思います。どんな活躍を見せてくれますか?
やっぱりB1昇格は1人でできることではなく、みんなで達成したいと思います。勝つために自分自身も全力で協力したいです。あとはヘッドコーチが求めることをしっかり遂行していくことが大切です。自分に求められるのはリバウンド、ディフェンス、戦う姿勢が大切かなと思うので、毎日練習で集中してやっていきたいと思います。
ー新加入ながら共同でキャプテンにも指名され、外国籍選手にも積極的に声をかけているように見えます。どんなリーダーシップをとりたいですか?
自分はキャリアが13年あるので、ヨーロッパのリーグで優勝した経験などを若い世代に伝えていけたらと思っています。ギャビン・ウェア(アメリカ出身/元熊本)選手は日本でのプレー経験がありますが、ブライス・ワシントン(アメリカ出身)選手は初めてBリーグに来た選手で、日本のバスケのことや困ったことなどいろいろ話して、なるべく早く慣れるように協力しています。チームがいい環境、いい雰囲気で練習に取り組み、コートの外でもそういった雰囲気でできるようにリーダーとして心がけていきたいです。
ーとってもナイスガイなパブロ選手!ありがとうございました。
直方市出身のルーキー!地元での開幕戦で魅せる!
ー直方市出身の中田選手。地元に近い飯塚市でのホーム開幕戦に向けてどんな思いですか?
すごくモチベーション高く練習に取り組めています。今週のアウェーで滋賀に勝ってホーム戦を迎えられるようにとチームで話して、すごく意識の高い状態で迎えられています。
ー大学を卒業してルーキーとして迎える今シーズン、地元福岡のチームを選んだのは?
高校まで福岡でお世話になって、”バスケ王国・福岡”と言われるくらいバスケットボールが盛んで強いんですけど、やっぱりプロであるライジングというチームがB1の舞台で戦えていないのは、すごく悔しい気持ちがありまして。プロを始めるにあたって、しっかり福岡に恩返しがしたいという思いでライジングでプレーさせてもらうことになりました。
ーご自身の持ち味は?
昨シーズンから取り組んでいるスリーポイントシュートは、身長が小さい分アドバンテージ取らないといけないので、持ち味になるかなと思うのと。ポイントガードとしてゲームをコントロールする上で、ディフェンスをしっかりしないといけないので、そこも持ち味かなと考えています。
ーワールドカップが話題になりましたが、盛り上がりはどう感じていますか?
友達から「バスケの試合いつあるの?」とか「見に行きたいんだけど」っていう連絡がたくさんあって。ワールドカップで日本が頑張ってくれたおかげで、今身近なところにバスケットボールがあることがすごくうれしいです。
ーかつて世代別の代表で一緒にプレーしていた河村勇輝(かわむら・ゆうき)選手や富永啓生(とみなが・けいせい)選手が、日本代表としてワールドカップで活躍する姿はどう見ていたんですか?
16歳以下や18歳以下の日本代表や国体で一緒にプレーしました。同じ舞台で戦っていた仲間が、世界の舞台で活躍しているのを見て、すごくうれしい気持ちもあったんですけど、やっぱりちょっと悔しい気持ちと2つあって。複雑な感情っていうんですかね。でも特に河村選手は身長が小さいので、小さい選手の励みになると思います。僕もそんなに大きい方じゃないので希望与えられるように頑張っていきたいとワールドカップを見て思いました。日本代表はプロバスケットボール選手として目指していかなければいけないので、コツコツ頑張っていきたいと思います。
ー飯塚でのホーム開幕戦は中田選手にとってどんな思いですか?
地元の直方と飯塚は近所みたいなもので、僕もよくミニバスケットの頃に飯塚の体育館で試合をしていました。地元に近いところでプロとして試合が行われるのはモチベーションにも違いがあります。地元の友達からも連絡があって、「飯塚だったら見に行くよ」と連絡をくれました。初めて試合を見る友達もいるので、その人たちの前でプレーするのもすごく楽しみです。
ーどんなプレーを見せたいですか?
かっこいいプレーと言いたいんですけど、やっぱりチームが勝つための泥臭いプレー、ディフェンスやルーズボールに飛び込むとか、そういうところで応援したいなと思ってもらえるように取り組むことがすごく大切だと思います。ただやっぱり飯塚開催ということで、ちょっとは浮かれてしまうと思うので(笑)。そこはちょっと抑えつつ頑張っているところを見てもらえたらと思います!
ー抑えつつ頑張るんですね(笑)。ありがとうございました!
開幕2節目の滋賀戦には2連勝!特にゲーム2では、試合時間残り1秒をきったなか、アギラール選手がスリーポイントシュートで試合を決めた瞬間はしびれました!今月21日、22日はいよいよ飯塚市総合体育館でのホーム開幕戦です。昨シーズンまでB1だった新潟との試合です。飯塚市総合体育館での初めてのBリーグの試合、熱戦を期待しています!