注目!ドラフト会議#2 国学院大学 武内夏暉
- 2023年10月20日
プロ野球のドラフト会議が今月26日に行われます。
国学院大学4年生の武内夏暉投手(たけうち・なつき)は153キロの速球と多彩な変化球を武器に東都大学野球で活躍した大学屈指の左腕です。ドラフトでも上位指名が有力視されています。
取材 石井直樹記者
北九州出身、ドラフト上位候補!
ストレートの最速は153キロ。それに加えて、鋭く変化するツーシーム、カーブ、スライダー、チェンジアップ、フォークを操り、バッターを打ち取ります。
レベルの高さから「戦国東都」とも言われる東都大学野球。国学院大学で10試合に登板したことし秋のリーグ戦では、55回と2/3回を投げて、防御率がリーグトップの0.97。ベストナインを獲得しました。抜群の安定感を誇りドラフト上位候補です。
ープロ注目として迎えるドラフト、今の気持ちは?
ここまで成長できたのも親のおかげですし、周りのチームメイトのおかげです。多くの方々に支えられてここまで来られたので感謝しかないです
花開いた才能
武内投手は折尾東小学校3年生の時、地域のクラブチーム「東筑ファイターズ」で野球を始めました。
その後は、折尾愛真中学校、八幡南高校に進学した武内投手。高校時の最速は137キロで、まだ成長途中でした。
勉強してきたことが、つらかったというか大変で、中学高校と勉強に目を向けて野球と同じくらい自習勉強とかをやってきたので、そういう思い出もありますね。野球では、プロに行くとかそこまでのレベルじゃなくて、まずは大学で野球がしたいというレベルだったので、高校時代はプロという高い目標は全くなかったです
地元を離れ関東の強豪・国学院大学に進学すると、その才能が花開きました。ストレートの最速は16キロアップ。3年生の秋にはリーグの最高殊勲選手に輝きました。ことしの大学日本代表にも選ばれ、プロ球団から注目を集めました。
ー大学に入って成長したことは?
主にメンタル面が成長したと思っていて、入学当初は、フィールディングもけん制も苦手でピッチングに集中できない投球が多かったんですけど、その部分が成長してピッチングにより集中できるようになって、マウンドでの安定性というか精神力も身についたのかなと思っています。また1年生から4年生まで継続してウエイトトレーニングをやってきたので、体重も7キロから8キロ増えて、4年生になってこの球速帯になってきたのかなと思います
活躍して北九州へ恩返しを
大学では「苦しいことが多かった」という武内投手。そんな厳しい練習を乗り越えられたのも、地元北九州の存在があったからだといいます。
関東は楽しいこともいろいろありますけど、やっぱり北九州の方が好きですね自分は。地元っていうことで何かあったら頑張れる素材・材料というか、北九州で培ったことが東京でもいきているので、何かつらいことがあったら北九州を思い出して、心のよりどころというか、そんな感じがします
ー地元の好きなところはどこですか?
場所で言ったらあまり思い浮かばないですけど、海も近いですし、海ですかね。よく夏場とか飛び込んだりしていましたし、海で遊んだ記憶がとてもあります。あと、地元で人気のうどんが好きで、帰ったら年末年始で何回か必ず行きます。ごぼ天とカツ丼とか食べますね
プロ野球選手になり、大好きな地元に恩返しを。プロの舞台への夢が膨らみます。
毎年年末に北九州に帰ったときは地元の方々が応援してくれていたので、まずはプロ野球に行くという形で恩返しして、これからも自分が活躍して恩返ししたいなと思っています
ー武内投手、ありがとうございました!
秋のリーグ戦があるなか、取材では家族やチームメイト、中学高校の恩師への感謝を何度も口にしていた姿が印象的でした。北九州出身の左ピッチャーというと、WBCの決勝でも先発したDeNAの今永昇太投手(いまなが・しょうた)を思い起こす人も多いと思います。まずは指名を勝ち取り、北九州への地元愛を胸に、球界を代表するピッチャーになる日を楽しみにしています。
武内投手をはじめ、北九州ゆかりのドラフト注目選手は、ニュースブリッジ北九州で10月24日(火)と25日(水)の午後6時半から放送予定です。ぜひご覧ください!