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Road to Rio vol.15 「全身全霊で立ち向かう ~視覚障害者柔道~」

2014年11月27日(木)

ハートネットTVキャスターの山田賢治です。
 

日本のお家芸、柔道。パラリンピックでは、視覚障害者柔道が行われます。アジアパラでは、男女ともに金メダル0という結果に終わりました。アジアのレベルアップもありますが、日本の柔道界はどんな状況か?来年の国際大会出場権もかかった全日本視覚障害者柔道大会を取材しました!

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今月24日、東京の講道館で開かれた大会。今回で29回目。51人の選手が参加しました。
 

Road to Rio vol.14 「音をうまく"利用"せよ! ~ブラインドサッカー世界選手権~」

2014年11月19日(水)

ハートネットTVキャスターの山田賢治です。
 

ブラインドサッカー世界選手権が始まりました。連日、盛り上がっています!
実は会場がNHKの職場のすぐ近く!歩いて数分です。個人的に、大変助かる取材現場です(笑)。

さて、16日の初戦パラグアイ戦と18日のモロッコ戦を観戦しました。
パラグアイ戦は、黒田選手の左足から放たれたシュートの1点を守り切り、1-0で勝利。
世界ランキング16位の日本。グループリーグ突破に向けて、8位のパラグアイを破る幸先よいスタートを切りました。


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ディフェンス陣の踏ん張り。ゴールキーパーの佐藤選手のスーパーセーブも。


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チケットは完売!満員の声援の中での初戦、ホームの地の利を活かしての勝利!


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ブラサカJAPANのTシャツとマフラータオルで応援!いや取材!

Road to Rio vol.13 「"信頼力"がチームを変える ~ブラインドサッカー日本代表~」

2014年11月14日(金)

ハートネットTVキャスターの山田賢治です。
 

世界選手権が東京で開催!
4年に1度のブラインドサッカー(視覚障害者5人制サッカー)世界選手権が、今月16日から東京代々木で開かれます。優勝国は、リオパラリンピックへの出場権を獲得できます。
アジアパラ大会で銀メダルに輝いた日本代表、“ブラサカJAPAN”。
世界の強豪12チームを東京に迎え、目標はベスト4以上。パラグアイ、モロッコ、フランスが相手のグループリーグを抜けて、決勝トーナメントに突き進んでほしい!


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9日のフレンドリーマッチ、ブラジルに4-0で敗れ、戦術面で細かい調整をしていました


その大舞台を前に、今月13日の事前練習を取材してきました。
この競技、とにかく奥が深い!
特に、チーム内におけるコミュニケーション力が必要だと感じました。サッカーは、複数の選手が組織的に動かなくてはなりません。でもブラインドサッカーでは、選手たちは目が見えないのです。

ブラインドサッカーは、4人のフィールドプレーヤーがアイマスクをつけて、ボールの音とまわりの声を聞き、プレーします。ゴールキーパーは目が見える選手。さらに、攻撃する側のゴールネットの裏に、動きを指示するコーラ-がいます。

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コーラ-やゴールキーパー、選手と様々な声が飛び交う。声を“聞き分け”、どう判断するのか。迷いはスキになり、相手にすぐに突かれる

Road to Rio vol.12 「世界記録を通過点に ~陸上 加藤由希子選手~」

2014年10月14日(火)

ハートネットTVキャスターの山田賢治です。
 

世界へ羽ばたけ!!

仙台大学3年、加藤由希子選手。生まれたときから左腕の肘から先がほとんどなく、生後6か月から義手をつけています。実は加藤選手、陸上女子砲丸投げで、“非公認”でありながら、すでに世界記録を上回っているのです!


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取材中、終始明るく話してくれた加藤選手。負けず嫌いな性格が、記録を押し上げる

Road to Rio vol.11 「しぶとく、しつこく、狙えリオ出場権! ~シッティングバレーボール女子~」

2014年09月30日(火)

ハートネットTVキャスターの山田賢治です。
 

早くもリオ行きを決めるか!?

9月中旬、シッティングバレーボール女子日本代表の強化合宿に行ってきました。
10月のアジアパラ競技大会で、中国(6月の世界選手権優勝)を除いてトップの成績を収めれば、出場権を得ます。最大のライバルはイラン。4月の国際大会では3-0のストレートで敗れている相手です。
合宿では、徹底的に“イラン対策”をしていました。


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ブロックなど高さを生かす、スパイクはコートギリギリを狙う練習を繰り返す

Road to Rio vol.10 「"人馬一体"をめざして ~障害者馬術~」

2014年09月24日(水)

ハートネットTVキャスターの山田賢治です。
 

みなさん、乗馬の経験はあるでしょうか。私は数回ありますが、馬と一緒に風を感じ、何とも心地よい時間でした。“人馬一体”には、程遠かったですが…。

その「乗馬」に競技性を持たせたのが「馬術」です。日本では徐々に人気が高まっていますが、欧米では絶大な人気を誇っているスポーツです。
オリンピック競技ですが、障害のある人が馬を操る「障害者馬術」もパラリンピックの競技になっています。先日、パラリンピック出場を目指す選手を取材しました。


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自然に囲まれた兵庫県の明石乗馬協会の馬場。障害のある人も通っている。無表情だった知的障害の子が笑うようになった、相手の言葉を同じように返すしかできなかった自閉症の子が会話できるようになった、など乗馬によって変化が現れたそうだ


まず、日本のエース、鎮守美奈(ちんじゅ・みな)選手です。
脳性麻痺があり、最も障害の重いクラスの選手です。自分の身体の動きを思い通りにコントロールするのが難しいため、「人馬一体」となるためには、知恵と工夫が必要です。

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鎮守選手は11年前、国際大会にデビュー。アテネパラリンピックにも出場。「出会ったコーチやトレーナー、街で車いすが引っかかったときに助けてくれた人など、多くの人との出会いがあるから頑張れる」

Road to Rio Vol.9  全米オープン二冠!上地結衣選手インタビュー

2014年09月23日(火)

2014年9月に行われた全米オープン車いすテニスの部で女子シングルス、ダブルス両種目において優勝した上地結衣選手。上地選手は、2014年に行われたテニスの4大大会である全豪オープン(ダブルス)、全仏オープン(シングルス・ダブルス)、ウィンブルドン選手権(ダブルス)に続くダブルス優勝となり、女子ダブルスで、日本人初の年間グランドスラム制覇を成し遂げました。9月中旬に帰国した上地選手にお話をお聞きしました。


◆最初は調子が悪かった”全米オープン”
このたびは全米オープン二冠達成おめでとうございます!全米オープンでの優勝の証を手に入れてどうですか?
ちょうど一年前の全米オープンの準決勝で、今回の決勝相手のアニックヴァンクート選手と戦ったんですけど、そこですごい悔しい思いをして、これから一年間しっかり頑張ろうという決意をしたんですね。全仏オープンも優勝したんですけど、そこではなんか納得のいくような試合はできていなかったので、まだまだだなって思ってたんですが、今回の全米オープンでは、ニューヨークに入った週はあまり調子がよくなかったんですけど、決勝戦の日は朝から結構自分の感触のなかでもいい感じで、試合に入っても終始いい形でポイントをリードできたので、すごく純粋に嬉しいですね。


最初は調子が悪くて、決勝戦で調子が上がってきたということですがどうしてなんでしょうか?
そうですね。決勝戦の日の朝の練習までは正直、毎日調子がどこか違うな、まだ違うなって思っていて、それを思いながらだったので、より慎重になって自分の感触をしっかり確かめることができたのかなって思います。


調子が悪かったのは、コンディション、体調ですか?
なんていうんですかね。当たってるボールの感触とかが、いつもとちょっと違う感じがありました。


四大大会、4つめの大舞台というプレッシャーというのもあったんでしょうか?
もちろんあったと思います。自分のなかでは特に意識はしてなかったんですけど、やっぱり世界ランキング1位として臨む大会であったりとか、去年負けてるからそれよりも上を目指したいという気持ちだったりとか、色々と重なってそういう気持ちが自分の知らない間にプレッシャーになっていたのかなって、今振り返ると少し思います。


ご自身のなかで今回の全米オープンで成長したなと思うところはどんなところですか?
やっぱり調子が悪いなかでも、自分のいいときの状態に近付けてくれるコーチの支えはすごく助かりました。テニスだけじゃなくて、それ以外は普通の話をして笑わせてくれたりとか、自然体でいてくれたのがすごく大きかったと思います。コーチのおかげで自分もしっかり次の試合につなげていこうっていうふうに思うことができて、少し成長したかなと思います。

 

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まだ20歳!上地選手の笑顔です!

Road to Rio Vol.8  競技のすそ野を広げるために

2014年08月30日(土)

ハートネットTVキャスターの山田賢治です。
 

東京パラリンピックに向けて、有望な選手を発掘したい!
先日、若い世代の体に障害がある人を対象に、パラリンピックの競技を体験してもらうイベントが初めて開かれました。


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オープニングの様子。盛況でした


日本障がい者スポーツ協会が開いたもので、10歳から25歳までの70人が参加。
水泳や陸上だけでなく、ボッチャや視覚障害者柔道、ゴールボールや車いすテニスなど16競技を、自由に体験しました。

Road to Rio vol.7 "金"のタマゴ ~パラ水泳女子高生トリオ~

2014年08月07日(木)

ハートネットTVキャスターの山田賢治です。
 

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7月20日、21日と大阪で「ジャパンパラ水泳競技大会」が開かれました。予選から決勝へと調子を上げ、タイムを縮めた選手も多く、2つのアジア新記録が!出したのは、高校生の選手たちです。将来性十分の、リオパラリン“金”のタマゴ、女子高生トリオを紹介しましょう。


池 愛里(いけ あいり)選手

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何と言っても、魅力は177センチを超える身長(本人いわく「まだ成長中」)。しかも、東京の高校に通う1年生です。
長い手足を生かした、しなやかなフォーム。他の選手をグイグイと引き離す泳ぎで、今回、50m自由形で、自らの記録を塗り替えアジア新記録を樹立(世界記録とは2秒差)しました。50m、100m自由形、100m背泳ぎのアジア記録所持者です。

 

Road to Rio vol.6 連覇に挑む③ ~ゴールボール女子日本代表~

2014年07月24日(木)

ハートネットTVキャスターの山田賢治です。
 

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右から、江黒直樹ヘッドコーチ、安達阿記子選手、浦田理恵選手、欠端瑛子選手、若杉遙選手、寺西真人アシスタントコーチ、笹田詩織アシスタントコーチ


フィンランドで行われたゴールボールの世界選手権、女子日本代表は4位に終わりました。
3位までに与えられる出場権を得ることはできませんでしたが、チャンスは来年もあります。大会を終え、今どんなことを考えているか。コーチと選手2人に話を聞きました。

※このインタビューは、ラジオ第2放送「聞いて聞かせて」で、一部放送します。
放送は、7月27日(日)夜7時30分~8時 です。