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<新規情報あり>【収録記】介護保険『反響編』~現場の声から考える

2015年11月10日(火)

ハートネットTV スタッフです。

11月12日(木)~14日(土)の3日間に渡り、
介護保険ホットライン企画委員会にて、電話相談「介護保険ホットライン」が開設されます。


日時:2015年11月12日(木)・13日(金)・14日(土)
 午前10時から夜8時まで  ※14日のみ午後4時まで
介護保険ホットライン電話番号:03-3266-0271


全国の介護保険を利用する人、家族など介護する人、介護職員やケアマネジャーなど介護現場で働く人……
介護をめぐる悩みはひとりひとり違いますし、寄せられる相談に“方程式”のような答えは見つかりにくいと思います。しかし、ボランティアの相談スタッフのみなさんとともに、悩みに耳を傾け、調べられることはお知らせし、解決できない課題については報告書にまとめて提言する…など、「多くのみなさんと現状を共有したい」と、委員会のみなさんは考えているようです。
ぜひこの機会に、介護保険改正について、みなさんの声をお寄せください!

 



ハートネットTV、WEBライターです。
5月28日の放送は、今月シリーズでお伝えしてきた『どうなる?私の介護保険』の『反響編』です。こちらの収録記では、今までの放送のポイントまとめと収録の感想をお伝えしていきます。
 

◆「要支援者」のサービス見直し 
シリーズ1回目でお伝えした“介護保険制度の見直し”。その背景として、40~64歳の人たちの保険料で支えられているこの制度、対象人口がどんどん減っていく一方で団塊の世代が75歳を迎え、高齢者の数が3600万人余りになると推計される「2025年問題」があります。
しかしながら、働きながら介護する人から寄せられた、「サービスが使えなくなるかもしれない」という不安の声は切実です…


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“介護保険料”を支払い、制度を支えている40歳から64歳までの現役世代。2025年以降はどんどん減っていきます。ちょっと怖いグラフですね…

【出演者インタビュー】久保純子さん「ひとりで頑張りすぎないことが大切」

2014年05月28日(水)

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5月28日放送(6月4日再放送)
WEB連動企画 どうなる?私の介護保険 反響編
ご出演の久保純子さんにメッセージをいただきました。

 

《久保純子さんプロフィール》

元NHKアナウンサー。2011年~2013年夫の転勤に伴って渡米し、8月に帰国。現在、モンテッソーリ幼児教育の教員免許を取得中。二児の母(長女と次女)。

 

 

――番組では介護保険制度の見直しのポイントや課題を紹介しました。久保さんはまだ介護の経験はないそうですが、どのような感想を持ちましたか。

介護というのはきっと誰にも訪れることなので、番組でしっかりと知識を蓄えることができて、これから数年先に起こるであろう介護に対する心構えができました。どんなことが問題で、何を変えなくてはいけないのかという問題意識を持てたことが大きかったと思います。何も知らずにそのまま介護の現場に直面したら戸惑うことも多かったと思うので、改めて「知る」ことは大切だと感じました。

 

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【出演者インタビュー】荻上チキさん「ボランティアが"公助"を削る理由付けにされないように」

2014年05月28日(水)

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5月28日放送(6月4日再放送)
WEB連動企画 どうなる?私の介護保険 反響編
にご出演の荻上チキさんにメッセージをいただきました。

 

《荻上チキさんプロフィール》

1981年生まれ。評論家。ニュースサイト「シノドス」編集長。メディア論をはじめ、政治経済や福祉、社会問題から文化現象まで幅広く取材し分析。著書に『ウェブ炎上』『ネットいじめ』『僕らはいつまで「ダメ出し社会」を続けるのか』など。

 

 

――荻上さんは今回の介護保険制度の改正をどう見ていますか。

これだけ大きな変更をする制度改正なんだけれども、野党から強行採決だという批判があるように、制度改正の流れ自体がとても速かったなと思いますね。

そして、制度移行に3年間のモラトリアムを設けているとはいえ、やはり地域格差は出てくるだろうと思います。それをわかった上で、第2の矢、第3の矢をどうするのか、そして一定所得以上の方は自己負担率が2割になるということですが、その線引きのラインは本当に妥当だったのかなども含めて、まだまだ議論が必要だったように思います。

これから3年経つと地域ごとに差が生まれてくると思いますので、番組を見ている方も「こうしたほうがいいんじゃないか」とか、「これで困った」ということを積極的に情報発信してほしいですね。

 

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【出演者インタビュー】結城康博さん「困ったことはどんどん社会にアピールを」

2014年05月27日(火)

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5月28日放送(6月4日再放送)
ウェブ連動企画
どうなる?私の介護保険  反響編
ご出演の結城康博さんにメッセージをいただきました。

 

《結城康博さんプロフィール》

淑徳大学・教授。ケアマネジャーとして現場で働いた経験を活かし、介護保険制度に独自の視点で政策の提言を行っている。厚生労働省・社会保障審議会介護保険部会の委員も務めている。

 

 

――結城さんには「シリーズ どうなる?私の介護保険」に4回に渡り、ご出演していただきましたが、改めてどのようなことを感じましたか。

やはり、今回の『介護保険制度改正』は、3年間は心配ないのですが、長期的に見た場合、「要支援の方のサービスが削減されてしまうこと」は否めないと予測されます。現場の人たちも不安はあるかもしれません。

ただ決まってしまうと後はもうやらざるをえないので、その中で、どう創意工夫していくかということが大切ですし、一方で困っている時は、市民がどんどんアピールしていかないと制度は変わりませんから、それも大事だと思いました。

 

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【出演者インタビュー】中村秀一さん「大切なのは『高福祉高参画』」

2014年05月07日(水)

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5月7日放送(5月14日再放送)
シリーズ どうなる?私の介護保険
第3回 “地域包括ケアシステム”って何?
ご出演の中村秀一さんにメッセージをいただきました。

 

《中村秀一さんプロフィール》

医療介護福祉政策研究フォーラム 理事長。
前 内閣官房社会保障改革担当室長。
厚生労働省で長年「地域包括ケアシステム」の構築を提唱してきた。

 

 

――今回は中村さんが提唱してきた地域包括ケアシステムについて見ていきましたが、
ご出演されて伝えたかったことはどのようなことでしょうか。

介護保険制度はみんなで作っていかなければいけないものです。
行政だけでもダメですし、事業者さんだけでもダメなんですね。
やはり地域のみなさんが参加して作っていくことが必要となるので、
よく“高福祉高負担”とか、“低福祉低負担”と言われますけど、
それよりも「高福祉高参画」だと思うんです。
だからみんなが参加して、介護を支えようということをお伝えできればなと思いました。

 

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【出演者インタビュー】結城康博さん「将来だけでなく"今"もサポートしてほしい」

2014年05月07日(水)

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5月8日放送(5月15日再放送)
シリーズ どうなる?私の介護保険
第3回 “地域包括ケアシステム”って何?
ご出演の結城康博さんにメッセージをいただきました。

 

《結城康博さんプロフィール》

淑徳大学・教授。厚生労働省・社会保障審議会介護保険部会の委員も務め、独自の視点で政策の提言を行っている。

 

 

 

――第三回は住み慣れた自宅や地域で暮らし続けられるように、
「医療・介護・介護予防・生活支援・住まい」の5
つのサービスを
一体的に受けられる地域包括ケアシステムについて見ていきました。
収録の感想を教えて下さい。

私が感じたのは、国が進めている《地域包括ケアシステム》は「将来へ向けた政策」なので、
高齢者が「いま望んでいるサービス」との間に乖離があるということですね。
政府は2025年に向けた制度をつくることに重きを置いていますが、
現場の高齢者や介護従事者たちは“今”もサポートしてもらいたいということなんです。
今回、政府でその中心となっていた中村先生(地域包括ケアシステムの提唱者)と
議論させていただきましたが、「“今”に対しての対応策」はあまり聞けませんでした。
やはり現場と政府の考え方に溝があるのかなというのが私の率直な意見です。

 

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【出演者インタビュー】風見しんごさん「地域で受け入れてくれると、精神的に楽になるはず」

2014年05月07日(水)

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5月8日放送(5月15日再放送)
シリーズ どうなる?私の介護保険
第3回 “地域包括ケアシステム”って何?
ご出演の風見しんごさんにメッセージをいただきました。

 

《風見しんごさんプロフィール》

タレント・俳優。脳梗塞で倒れた母親と認知症の父親を介護した経験がある。

 

 

 

 

――第三回は住み慣れた自宅や地域で暮らし続けられるように、
「医療・介護・介護予防・生活支援・住まい」の
5つのサービスを
一体的に受けられる《地域包括ケアシステム》について見ていきました。
収録の感想を教えて下さい。

もちろん《地域包括ケアシステム》は理想ではあるんですけど、
お話を聞いているとそこに辿り着くまでには本当にたくさんの問題があると思いましたね。
高齢者の介護を個人で行なうのは厳しい時代ですから、
市町村や国が現場の声をしっかりまとめて、
「うちの地域はこうなるのが理想」というものを僕たちに示してもらいたいなと思いました。
例えば“ボランティア”と言っても、生活介護が必要な方が多い地域もあれば、
認知症の方が多い地域もある。
私の場合は母が身体の介護で、父は認知症だったんですが、
同じ介護という中でも全然やり方が違うんですよ。
だから現場の声を汲み上げて、しっかりとしたシステムを作っていただきたいですね。

 

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【出演者インタビュー】安岡厚子さん「介護職の専門性を担保することが先決」

2014年05月02日(金)

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5月7日放送(5月14日再放送)
シリーズ どうなる?私の介護保険
第2回 引き出せるか?“地域の力”
ご出演の安岡厚子さんにメッセージをいただきました。

 

《安岡厚子さんプロフィール》

NPO法人サポートハウス年輪・理事長。
「住み慣れた地域で暮らしつづけるため」に、西東京市で、市民の視点を活かして訪問介護事業、認知症の人のためのデイホームやグループホーム、配食サービスなどを経営。政策の提言も積極的に行っている。

 

――第二回目は、国が介護(※主に「生活支援」の分野について)の
新たな担い手として期待している
NPOのボランティアなどの
“地域の力”について見ていきました。感想を教えて下さい。

《介護職》の“社会的地位”と“身分保障”の向上を目標に
この20年間ずっと活動を続けてきましたけども、
今回の『介護保険制度』の改正が
介護職の身分保障を脅かすことになりはしないかと、すごく心配です。
「介護職の仕事はボランティアさんでもできる」
という流れになるのではないかと不安になりますね。

 

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【出演者インタビュー】結城康博さん「きちんとした『制度』の上に"ボランティア"は芽生える」

2014年05月01日(木)

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5月7日放送(5月14日再放送)
シリーズ どうなる?私の介護保険
第2回 引き出せるか?“地域の力”
ご出演の結城康博さんにメッセージをいただきました。

 

《結城康博さんプロフィール》

淑徳大学・教授。厚生労働省・社会保障審議会介護保険部会の委員も務め、独自の視点で政策の提言を行っている。

 

 

 

――第二回目は、国が介護(※主に「生活支援」の分野について)の
新たな担い手として期待しているNPO
のボランティアなど、
“地域の力”について見ていきました。感想を教えて下さい。

“ボランティア”に前向きな人はたくさんいらっしゃることが分かり、よかったです。
「地域のことは、地域のみんなでやっていこう」という志の高い人はいますから、
そういう動きは潰さないで、もっともっと活性化させていくべきだと思いますね。
ただ、今回の『介護保険制度』の改正を見ていると、
「公的なサービスを減らす代わりにモチベーションの高いボランティアを利用しよう」
という考えがあるのではないかと感じます。
そういう流れになってしまうとボランティアの動きが鈍くなってしまって、
結果的に途絶えてしまう危険性があるので、
やはり「公的なサービスはしっかりした上で、
それがあるからこそボランティアのサービスが芽生える」ということを
もう一度認識していただきたいですね。
骨格は“公的な制度”で支えていかないと、
おそらく安心してボランティアのサービスもできないと思うんです。
そういうことを収録で感じました。

 

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【出演者インタビュー】結城康博さん「ひとり一人に『介護は自分のこと』と考えてほしい」

2014年05月01日(木)

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5月6日放送(5月13日再放送)
シリーズ どうなる?私の介護保険
第1回 サービスが使えない!?
―制度改正の波紋―
ご出演の結城康博さんにメッセージをいただきました。

 

《結城康博さんプロフィール》

淑徳大学・教授。厚生労働省・社会保障審議会介護保険部会の委員も務め、独自の視点で政策の提言を行っている。

 

 

――国は今年6月に介護保険制度の大幅な見直しを盛り込んだ法案
地域における医療及び介護の総合的な確保を推進するための
関係法律の整備等に関する法律案』)
を成立させる予定です。
今回はそれが現場に与える影響などを見ていきましたが、どのような感想を持ちましたか。

いま国会で審議されている、お年寄りにとって非常に大事な『介護保険制度』の改正が、
多くの人にまだ知られていないという現状があります。
私は一年以上審議会で議論してきたんですけど、
もう少し啓発活動もしていればなと、そこが残念ですね。
制度が改正された後に「ああ、こうだったのか」と
議論が盛んになってしまうのではないかと少し心配しています。
今回の制度改正は“かなり大きな改革”なので、
ぜひ市民もお年寄りも若い人も自分のことのように考えていただかないと、
結果的に社会全体が困るのではないかというのが収録を終えての感想ですね。

 

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