【出演者インタビュー】結城康博さん「困ったことはどんどん社会にアピールを」
2014年05月27日(火)
5月28日放送(6月4日再放送)
ウェブ連動企画
どうなる?私の介護保険 反響編
ご出演の結城康博さんにメッセージをいただきました。
《結城康博さんプロフィール》
淑徳大学・教授。ケアマネジャーとして現場で働いた経験を活かし、介護保険制度に独自の視点で政策の提言を行っている。厚生労働省・社会保障審議会介護保険部会の委員も務めている。
――結城さんには「シリーズ どうなる?私の介護保険」に4回に渡り、ご出演していただきましたが、改めてどのようなことを感じましたか。
やはり、今回の『介護保険制度改正』は、3年間は心配ないのですが、長期的に見た場合、「要支援の方のサービスが削減されてしまうこと」は否めないと予測されます。現場の人たちも不安はあるかもしれません。
ただ決まってしまうと後はもうやらざるをえないので、その中で、どう創意工夫していくかということが大切ですし、一方で困っている時は、市民がどんどんアピールしていかないと制度は変わりませんから、それも大事だと思いました。
詳細は「続きを読む」をクリックしてください > > >
――今回は《反響編》ということで視聴者からのカキコミも紹介しましたかが、特に印象に残ったものはありましたか。
「サービスが使えない」という利用者の声を“ケアマネジャーさん”や“ヘルパーさん”が代弁しているカキコミが多かったですよね。介護を受ける人や家族は余裕もないのでアピールすることはなかなかできないと思いますし、「専門職の方は介護をすることだけが仕事なのはなくて、困っていることを社会にアピールすることも役割としてあるのかな」というのは感じました。
そういう「利用者にとってのデメリット」をきちんと集約して社会に訴えれば、元に戻すこともできると思います。ですから「これからの4〜5年間でどういうふうに現場が変わっていくか」ということを専門職の方は必ず見ていくべきだと思いますね。
――今回の制度の見直しについて《国》や《自治体》に訴えたいことはありますか。
《国》に対しては「制度を改正して不具合がでたら、それをある程度リカバリ-しようとする柔軟な姿勢を持ってほしい」です。一旦決めたことなのでやることはやるのかもしれないですが、「ダメだと思ったら3年後の法改正で修正するという考え」を持ってもらいたい。
そして《自治体》は、“チームリーダー”として「よい介護のチーム」を作れるように、《ボランティアさん》と《プロの介護職》の方と一緒になってすすめていくことが大事だと思います。
◆2014年5月28日(水)夜8時 (再放送:6月4日(水)午後1時5分)
WEB連動企画 どうなる?私の介護保険 反響編
◆5月特集<どうなる?わたしの介護保険>
本放送:夜8時00分~8時29分
再放送:午後1時5分~1時34分
第1回 サービスが使えない!? ―制度改正の波紋―
2014年5月 6日(火) 再放送5月13日(火)
第2回 引き出せるか?“地域の力”
2014年5月 7日(水) 再放送5月14日(水)
第3回 “地域包括ケアシステム”って何?
2014年5月 8日(木) 再放送5月15日(木)
コメント
※コメントはありません