◆「要介護度の高い人」を支えるには？
今回、ハートネットTVに声をお寄せいただいた女性は、要介護5の夫を在宅で介護しています。
デイサービスは週に2回。訪問介護や訪問看護などさまざまなサービスを組み合わせて仕事と介護を両立させてきましたが、介護生活の重圧から体調を崩し、仕事は休職せざるを得なくなりました。夜や週末も全く休めず介護に追われる在宅介護の現実は、心身ともに想像を絶するプレッシャーがかかるのだと思います。

私は、年子の娘たちが赤ちゃんだった頃の、24時間365日休めなかった生活を思い出しましたが、介護生活は先が見えないことが、子育てとの最大の違い・・・

「施設から在宅へ」とあっても、社会の様々な資源やサービスが連携して、「社会全体で支える」前提で仕組みを考えなければならないのは間違いない、と思いました。

◆“ボランティア”の可能性
シリーズ放送の中で最も反響が大きかったのが「第2回　引き出せるか？“地域の力”」です。
様々な課題や心配もありながらも、個人的には、ボランティアに大きな可能性を感じました。

今回再びご紹介する、岐阜県大垣市のライフサポート事業を運営するNPO法人の理事・井口さんは、
「“プロの住民”が関わっていける地域社会を作れたらいい」と表現していますが、これは今後の日本社会のキーワードになるのではないでしょうか。
労働人口がどんどん減っていく中での超高齢社会では、各自が“消費者”という立ち位置でサービスを享受するのではなく、地域を担う市民と成長することが不可欠と感じました。

貧困に苦しむ子供たちが増加する中、社会全体で全ての子供たちの成長を支え、その親たちも含め恩返しというか、“支え合い”として若い世代も介護をサポートする…というような、“介護”“貧困”など各種の社会的課題を切り離さずに、連携して工夫する仕組みが希望となるかもしれない、と思いました。

放送では、都会でボランティアの力を生かしているグループもご紹介します。活動が軌道に乗っている理由とは・・・？

様々な現場の声と、今後のヒントとなる取り組みを見て、番組とともに“あなたと社会が手を携える介護の未来”を考えてみませんか？

 

◆2014年5月28日（水）夜8時　（再放送：6月4日（水）午後1時5分）
WEB連動企画　どうなる？私の介護保険　反響編
  

◆5月特集＜どうなる？わたしの介護保険＞
本放送：夜8時00分～8時29分
再放送：午後1時5分～1時34分

第１回　サービスが使えない!? ―制度改正の波紋―
2014年5月　6日（火）　再放送5月13日（火）

第２回　引き出せるか？“地域の力”
2014年5月　7日（水）　再放送5月14日（水）

第３回 “地域包括ケアシステム”って何？　
2014年5月　8日（木）　再放送5月15日（木）