論しなかった首相の
姿勢は看過できず」辻元氏

野党6党派の国会対策委員長らは、日本とロシアの間で前提条件をつけずに平和条約を締結するとしたプーチン大統領の提案に安倍総理大臣が反論しなかったのは問題だとして、政府の外交姿勢をただすため、衆議院予算委員会で閉会中審査の開催を求めていく方針を確認しました。

ウラジオストクで開かれた国際会議で、安倍総理大臣が平和条約の締結に向けた協力を呼びかけたのに対して、ロシアのプーチン大統領は、いかなる前提条件もつけず、年末までに平和条約を締結しようと提案しました。

これについて、野党6党派の国会対策委員長らが会談し、プーチン大統領の提案に反論しなかった安倍総理大臣の対応は問題だとして、政府の外交姿勢をただすため、衆議院予算委員会で閉会中審査の開催を求めていく方針を確認しました。

このあと、立憲民主党の辻元国会対策委員長は自民党の森山国会対策委員長と会談し、閉会中審査の開催を申し入れましたが、森山氏は極めて大きな外交問題で慎重な対応が必要だとして、開催には応じられないという考えを示しました。

辻元氏は記者団に対し、「プーチン大統領に何の反論もしなかった安倍総理大臣の姿勢は看過できず、国益を損ねているのではないか。自民党総裁選挙をやっていても、きちんと国会で国民に説明するべきだ」と述べました。