方領土に戦闘機配備か
「事実なら遺憾で抗議」

ロシア軍が北方領土に戦闘機を試験配備したと地元メディアが伝えたことについて、菅官房長官は記者会見で、事実だとすれば、わが国の立場と相いれず、まことに遺憾だとして、外交ルートを通じてロシア側に抗議したことを明らかにしました。

ロシア極東のサハリン州のメディアは今月3日、ロシア軍が北方領土の択捉島の空港に空軍の戦闘機を試験的に配備したと伝えました。

これについて菅官房長官は記者会見で「北方領土におけるロシア軍の動向は常日頃から注視し情報収集を行っている。『本件が事実だとすれば、わが国の立場と相いれず、まことに遺憾であり抗議する』と申し入れたところだ」と述べ、今月3日、外交ルートを通じてロシア側に抗議したことを明らかにしました。

そのうえで菅官房長官は「こうした問題の根本的解決のためには、北方領土の問題それ自体の解決が必要だ。引き続き北方四島の帰属の問題を解決し、平和条約を締結するという基本方針のもとに、ロシアとの交渉を粘り強く進めていきたい」と述べました。