NHK日曜討論 与野党幹部
コロナ対策などめぐり議論

衆議院選挙が19日に公示されるのを前に、NHKの「日曜討論」に与野党の幹部が出演し、新型コロナウイルス対策や今後の経済の立て直しに向けた取り組みなどをめぐって議論しました。

自民 甘利幹事長「コロナ抑えつつ経済回していく」

自民党の甘利幹事長は「まずはワクチン接種を拡大していくことが最大の防御策であり、そのスピードは世界一だ。感染拡大を抑えていく方法や、病床を確保する方法、軽症で抑え込む方法など、全部時間軸に沿って、どう組み立てて、どう防止していくかをきちんと説明しているところだ。そして、いわゆるワクチンパスポートと陰性証明を組み合わせて、コロナを抑えつつ経済を回していく」と述べました。

立民 福山幹事長「自民党政権のコロナ対策は後手後手」

立憲民主党の福山幹事長は「自民党政権は、コロナ対策が後手後手に回り、医療を受けたくても受けられず亡くなった方がたくさんいる。なぜ病床や検査が増えず、ワクチン接種がこんなに遅れたのか全く説明がない。岸田内閣が『私たちがやれる』と言っても、1年半の自民党政権のやり方をみれば、何が変わるのか全くわからない」と述べました。

公明 石井幹事長「新たな『Go To』で事業の再建促す」

公明党の石井幹事長は「第5波の反省は、病院や療養施設になかなか入れずに自宅で待機した人が非常に多かったことであり、病床の確保や医療人材の確保をしっかりやっておくことが重要だ。新たな『Go Toキャンペーン』を実施して、少しでも事業の再建を促していきたい」と述べました。

共産 小池書記局長「公立病院の統廃合を中止すべき」

共産党の小池書記局長は「私たちは感染症病床や保健所への予算を2倍にするよう提案している。コロナ危機の反省もなく、病院のベッドを減らす政治に未来はなく、地域医療を支える公立病院の統廃合を中止すべきだ」と述べました。

維新 馬場幹事長「感染拡大の兆候を分析し次の手に」

日本維新の会の馬場幹事長は「第5波が静まった今、いちばん必要なのは、どういう兆候があれば感染が拡大していくのか、人の流れなどのビッグデータを収集し、分析・解析をしていくことで、それが次の手を打つ材料になる」と述べました。

国民 大塚代表代行「税の減免などが最も重要」

国民民主党の大塚代表代行は「早期発見、感染拡大防止、経済社会活動の両立、いずれも足らざる点があり、強化が必要だ。今回の経済危機は融資では解決せず、税の減免などが最も重要だ」と述べました。

れ新 山本代表「100兆円規模の大胆な経済対策を」

れいわ新選組の山本代表は「100兆円規模の大胆な経済対策で徹底的に生活の底上げをしないと日本社会は壊れる」と述べました。

社民 福島党首「保健所、病院の統廃合にストップを」

社民党の福島党首は「自民党が後手に回ったのは、命を守る思いがなかったからだ。保健所、病院の再編・統廃合にストップをかける」と述べました。

N党 立花党首「政党どうしコロナでは一致団結を」

「NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で」の立花党首は「政党どうしがコロナでぶつかるのではなく一致団結してやってもらいたい」と述べました。