『らんまん』で注目 高知の魅力を全国へ
- 2023年04月10日
4月3日に放送が始まった連続テレビ小説『らんまん』。
ご承知の通り高知の生んだ植物学者・牧野富太郎博士の生涯をモデルにしたストーリーです。
あいみょんさんの軽快な歌に乗せてドラマのオープニングを飾っている場所は天狗高原です。
主演の神木隆之介さんが飛び跳ねるあのシーン、その映像を見ていて思うことがありました。
(高知放送局長 正延知行)
高知が誇る豊かな自然
私が高知へ赴任して3年近くが経ちました。
この間、休日を使って県内のあちらこちらを訪ねてきました。
もちろん天狗高原にも行きましたよ。素晴らしい景観ですよね。
車で向かう途中はいつまでたっても山道ばかりで、本当にこの先に景色の良い場所があるのだろうかと疑問を感じながら向かった人も多いと思います。
ところが登り切った先に突然目の前が開け、ドーンとすごいカルスト台地が現れ感動したことを思い出しました。
私と交流がある高知に単身赴任している方々も同様な思いを抱いたようで、「こんな素晴らしいところを高知に来るまで知らなかった」と言う方が多いのです。
ほかにも魅力的な場所はたくさんあります。
UFOラインも綺麗なところですし、安居渓谷も然り。
大月町の柏島などは海に潜ると熱帯の海のようにカラフルな魚がたくさん泳いでいました。
食も日本有数のおいしさ
食べ物もカツオのたたきは知られていますが、土佐巻きなんかもとても美味しいですし、皿鉢料理に入っている羊羹は見た目が美しい。
大丸はかまぼこの中にゆで卵が入っていてびっくりです。
ぬたで食べる白身魚は絶品。
田舎寿司は素朴な素材が鮨になっていて、いくらでも食べられますよね。
日本の歴史を作った高知出身者たち
歴史上の人も面白い人物がいっぱいいます。
建設機械大手コマツの創業者・竹内明太郎は吉田茂のお兄さんで、宿毛市出身です。
岩手県の観光スポットとなっている小岩井農場は、岩崎弥太郎の弟が創業者の一人です。
また昭和金融恐慌の発端となったとされる発言で知られる片岡直温蔵相は、今の津野町の出身です。
これらの人々のことを話すと高知県の人でも「知らなかった」と驚かれることがあります。
高知の魅力 もっと発信しませんか
高知には四万十川、坂本龍馬、カツオのたたきだけじゃない、すごい資産が眠っていると思います。
観光スポットも食も人物も素晴らしいのに東京や大阪では知られていないことが多い。
これは高知からの情報発信がまだ少ないからではないでしょうか。
今はネット時代。テレビや新聞、役所だけではなく個人でもどんどん全世界に向けて情報を発信できます。
こうした素晴らしい観光資産を多くの人に知らせて、高知がお客さんを引き寄せる磁石のようになったらいいですよね。
NHK高知放送局も、高知を舞台にした『らんまん』を契機にこれまで以上に力を入れて、高知の魅力を全国に伝えていきます。
高知のみなさん、一緒にもっともっと情報発信しませんか?