ページの本文へ

こうちWEB特集

  1. NHK高知
  2. こうちWEB特集
  3. 声優・小野大輔さんが語る “ふるさと”と“らんまん”

声優・小野大輔さんが語る “ふるさと”と“らんまん”

連続テレビ小説『らんまん』の舞台 ふるさと高知県佐川町への思い
  • 2023年03月16日

いよいよ4月3日に放送が始まる連続テレビ小説『らんまん』。
主人公のモデル・牧野富太郎博士と同じ高知県佐川町出身で、声優として活躍する小野大輔さんに、故郷への思いやドラマへの期待を語ってもらいました。
(高知放送局キャスター 城あすか)

佐川で過ごした少年時代

高知県佐川町の中心部

小野さんにインタビュー取材をしたのは、古くからの町並みが残る佐川町の中心部・上町地区です。
この場所の思い出を小野さんはこう語ります。

インタビューの様子

小学生のころはサッカー少年でした。サッカースクールに通う途中、酒造の前を通るとふわっとお酒の匂いがしたなと、ここに来るたびに思い出しますね。

佐川町って桜の町なんです。近くの道をのぼっていくと牧野公園がありますが、春になると桜で満開になって町中がピンク色になるんですよ。それがすごくきれいで、佐川の町の原風景といいますか、一番初めに思い浮かべるのは桜ですね。

牧野公園の桜(2022年撮影)

牧野博士とのつながり

その佐川町は、連続テレビ小説『らんまん』の主人公のモデルで植物学者の牧野富太郎博士の出身地です。
同じ町で育った小野さんには少年時代から牧野博士との“縁”があったといいます。

牧野博士が最初に学んだ学び舎が「名教館」(めいこうかん)という学校です。僕は佐川小学校に通っていて、当時は敷地内にその建物があったんです。小学生の頃は建物が何に使われていたかわかっていませんでした。でも校歌に「名教館の昔より」っていう歌詞が出てくるんです。大人になって牧野先生がそこで学んだことを知るわけです。僕もあの牧野先生と同じ学び舎に通っていたことになるわけですよね。
それがすごく不思議でもあり、とても縁を感じます。この町に牧野先生が生きていたんだなっていうことを、「名教館」を通して改めて感じますね。

佐川小学校の敷地にあった「名教館」 
※現在は移設されています

牧野博士と同じ町で育ったことを小野さんはどう捉えているのでしょうか。尋ねるとこんな言葉で語ってくれました。

ふるさとの良さはやっぱり離れてみてわかるんですね。文人であったり研究者であったり、たくさんの偉大な方を生み出した町です。知れば知るほど良さがわかって、知れば知るほど好きになる町ですね。
僕は中学から高知市内の学校に通うようになったんですよ。牧野先生も高知市に出ているんですよね。そして、成人されてから東京に出ているんですね。僕も同じなんですよ、東京に出るところまで。それって牧野先生がたどった道ともちょっと重なるのかなと思って、勝手に光栄に思っています。

牧野博士のことばを朗読して

小野さんは高知放送局のラジオ番組「とさらじお」で牧野富太郎博士のことばを朗読しています(3月から11回シリーズで放送予定)。牧野博士のことばに触れてどんな印象を持ったのでしょうか。

とてもロマンティストな方だと思いました。表現がすごく美しいんですよね。自分を「植物の精」だと称していたりとか。言葉の運び方もとてもリズムが良くて、読んでいておしゃべりも上手な方だったんじゃないかなと思いました。
牧野先生の生涯をたどっていくと、「好き」という感情を突き詰める人だと感じました。草木や植物への愛を究めた人なのかなと思います。
あれだけ「好き」という感情でずっと生きた方はなかなかいないんじゃないかと思いますし、そういう意味で憧れます。
僕も声の仕事が大好きでこの仕事をしていて、20年ぐらいになりますけども、死ぬまでずっと一つのことを好きでいつづけたいと、改めて思いました。

連続テレビ小説『らんまん』への期待

牧野博士が大好きだった花 バイカオウレン

牧野博士が主人公のモデルとなる『らんまん』は、4月3日に放送が始まります。小野さんは大きな期待をしているといいます。

連続テレビ小説のテーマになるってなかなかないことだと思うので、それだけで嬉しいです。
博士の生涯を知るにつれて「ああ、この人は周りの人にとても愛された人なんだな」と感じています。植物学を究めることは1人ではなかなかできないことだと思うんです。研究者時代に貧乏な時代があって、すごく苦労されたことも著書の中に書かれています。その中で、妻だったり、学者仲間、師匠であったり、いろんな人の尽力とご助力があったからこそ、牧野先生はあそこまで研究を突き詰められたんだなって、いろんな文献を読んで感じるんですよ。いろんな人に迷惑もかけたんだろうなと思います。
でも、愛されていたと思うんです。
その証拠に牧野先生が写っている写真って仲間がいっぱい写っているんですね。
いつも笑ってらっしゃるんですよ。晩年の写真になればなるほど特にいつも笑顔。それは牧野先生が周りの人を愛して、そして周りの方々も牧野先生を愛していたんだろうなって感じます。
『らんまん』のストーリーの中でもそんな牧野先生を取り巻く人たちの愛情が描かれたら嬉しいなと思ってます。

 

ふるさと佐川町への愛や牧野博士を尊敬する気持ち、さらに『らんまん』への期待を存分に語ってくれた小野さん。
一生をかけて植物学を探究し続けた牧野博士と同じように、自身の「声の仕事」にも真摯に向き合っていきたいと話していました。
牧野博士の気質は、同じ佐川町出身の小野さんにも受け継がれているようです。

 

  • 城あすか

    キャスター

    城あすか

    高知市出身のアニメ好き
    小野さんの高知市でのライブも見に行ってました

ページトップに戻る