ページの本文へ

こうちWEB特集

  1. NHK高知
  2. こうちWEB特集
  3. なにしゆぞね「らんまん」伊尾木洞編

なにしゆぞね「らんまん」伊尾木洞編

朝ドラ「らんまん」第1回 ロケ地となった、高知県安芸市にある神秘的な空間「伊尾木洞」
  • 2023年04月03日
やまちゃん

朝ドラ『らんまん』第1回 高知の伊尾木洞やったね!
おまん 伊尾木洞知っちょった?

せみちゃん

知っちょった 知っちょった!
長靴履いて、行ったこともあるで!
ほんと、幻想的ないい所

知る人ぞ知る観光スポットだからこそ残されている幻想的で美しい伊尾木洞。
ドラマ撮影現場の裏側を少しだけ紹介します。

朝ドラ「らんまん」
知る人ぞ知る伊尾木洞でロケ撮影

連続テレビ小説「らんまん」第1回万太郎の登場シーンは、2022年10月に高知県安芸市の洞窟 ”伊尾木洞”で撮影が行われました。その撮影の様子を皆さんに知っていただきたく、舞台裏を少し紹介します。
 

伊尾木洞とは

”伊尾木洞”は海底が隆起してできた地層が、谷筋を流れる水で浸食してできた洞窟です。一年を通して気温が20度前後に保たれて、数多くのシダが群生しています。
撮影は、洞窟入り口から少しずつ奥に入っていきながら進めました。

筆者一人では、きっと引き返すであろう薄暗い洞窟が数十m続きます。数万年前へのタイムスリップを想像し楽しみながら奥へ奥へと進みます。

噂通り、トンネルを抜けると、緑あふれる数万年前にタイムスリップした錯覚に襲われました。壁面と、緑、光のコントラストとともに、自身も未開の地を冒険してるかのようです。ここで、『らんまん』高知県の第1回撮影が行われる!「いい作品が出来る!!」確信に変わる瞬間でした。
 

人の存在を感じさせない


「カメラの存在を感じさせたくない」制作スタッフの熱い思いです。主人公万太郎の "初めて"(新種発見)を大切にするためスタッフ一同、今ある自然と大切に大切に向き合います。

第1回の登場シーンは、2台のドローンが活躍しました。

第1回で、後ろからついていた小さいドローンは、一般にFPVドローンというもので、「First Person View」の略で「一人称視点」という意味です。まるで自分が、伊尾木洞を吹く風か鳥になったような感覚を味わえる!そういった特徴があります。今回の撮影では、カメラは固定なので動きませんが、
ドローン自体が素早い動きをすることにより、スピード感ある映像が撮影できます。現場では、操縦者がゴーグルをつけて、搭載したカメラ映像を見ながら操縦していました。

同じく、第1回で、万太郎が滝つぼで新種発見したとき、俯瞰に上昇していった映像があったかと思いますが、これは目視で動かすタイプのドローンです。「安定感ある映像」が撮影できます。上昇するなど俯瞰撮影する場合は、こちらを選択します。ただし、GPS機能(位置情報)が必要なタイプで、伊尾木洞のような緑におおわれた地形では、位置情報をつかまえるのに若干苦労をしているようでした。しかし、流石、プロ集団!GPSが受信できないというトラブルもスケジュール的に押すことなく、課題を素早く解決し撮影に臨んでいました。

アナザーストーリー

伊尾木洞周辺でたくさんの協力をしていただいた地元の皆さん。本当にありがとうございました。
この最後の写真は、ドラマスタッフ(テクニカルディレクター)が、収録の合間に、撮影現場の裏側を現地の皆様に紹介している様子です。地元の皆さんと一体となって作った『らんまん』。高知県安芸市の空気も少し感じていただきながら、是非、ご覧ください。

  • やまちゃんこと 山崎泰史

    高知放送局・チーフリード

    やまちゃんこと 山崎泰史

    高知県出身
    技術部門とりまとめ
    趣味は、ドラマ・映画鑑賞とheavy metal

  • せみちゃんこと 世宮大輔

    高知放送局・チーフカメラマン

    せみちゃんこと 世宮大輔

    高い撮影技能が評価され、国内外での受賞多数。
    趣味は国鉄と土佐錦魚の繁殖(初心者)。

ページトップに戻る