脈が速くなる不整脈「心房細動」は危険な合併症に注意!

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心房細動の症状

心房細動の症状

心房細動とは、脈が速いタイプの不整脈です。通常、心臓は、右心房にある「洞結節(どうけっせつ)」という部位から出される規則的な電気信号によって、1分間に60~100回程度のリズムで動いています。ところが心房細動では、複数の電気信号が心房の中を走り回る状態となり、1分間に400~600回の速さで心房が細かく震えるように動きます。

主な症状としては、脈の乱れ、動悸(どうき)、めまいなどがあります。しかし、症状が現れないことも多く、心房細動のある約半数は症状を訴えません。心房細動そのものは死亡の直接的な原因にはなりませんが、脳梗塞や心不全を引き起こす原因になります。心房細動がある人は、ない人に比べて脳梗塞が約5倍、心不全が約4倍起こりやすくなります。

心房細動が引き起こす「脳梗塞」と「心不全」

心房細動が引き起こす「脳梗塞」と「心不全」

心房細動になると、心房の中で血液がよどみ、固まりやすくなります。そして血液の塊である血栓ができ、徐々に大きくなります。この血栓が心臓を飛び出して脳に運ばれると、脳の血管が詰まって脳梗塞を引き起こします。
心房細動から脳梗塞を発症すると重症化しやすく、社会復帰ができる人は30%程度という研究があります。半数は命を失うか、命が助かったとしても自力で歩けなかったり、寝たきりになったりします。

心房細動が引き起こす「脳梗塞」と「心不全」

また、心房細動を放置していると、長期にわたって頻脈(心拍数や脈拍数が増加した状態)が続くことになり、心臓の心室の収縮力が徐々に低下します。心臓のポンプ機能が弱まってしまうため、全身に十分な血液が送り出されなくなって「心不全」となります。