心臓の働きと不整脈

不整脈とは、脈拍が乱れた状態をいいます。正常な心臓は1日約10万回動いていますが、脈の規則性が一瞬でも乱れたものは全て不整脈です。自分で気づかないうちに起きていることも多く、健康な人でもよく起こります。
不整脈で受診する人の約9割は治療しなくても問題ありません。ただし、なかには命に関わる不整脈もあるので注意が必要です。
心臓は全身に血液を送り出すポンプの役割をしていますが、このリズムを作っているのは右心房にある「洞結節(どうけっせつ)」という部位から発生する電気です。洞結節で作られた電気は、心房を収縮させたのち、「房室結節」を経て、今度は心室を収縮させます。電気刺激がなくなると、心臓の筋肉は緩んで拡張します。この収縮と拡張の一定のリズムを拍動といい、1分間に60~100回程度の規則正しいリズムであれば正常です。
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