不整脈のセルフチェック&セルフケアと最新治療

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不整脈胸・心臓

不整脈とは

不整脈とは

不整脈とは脈のリズムが不規則になっている状態のことです。健康な人の脈は1分間に50〜100回程度で、50回より少ない場合は徐脈、100回より多い場合は頻脈と呼びます。心臓は1分間に約5リットルもの血液を全身に送り出しているため、不整脈になって不調が起きると脳梗塞や認知症など健康寿命を損なう病気になったり、場合によっては突然死の危険もあるので注意が必要です。

検脈でセルフチェック

不整脈を正確に見つけるには病院で心電図検査を受ける必要がありますが、自分で簡単にできるチェック法としては検脈があります。器具も使うことなくわずかな時間でできるので、毎日行う習慣をつけるとよいです。

手首を軽く曲げる
3本の指で手首の親指側を通っている橈骨(とうこつ)動脈を探す

やり方はまず、手首にシワができるくらい軽く曲げます。
反対の手の3本の指(人差し指・中指・薬指)で手首の親指側を通っている橈骨(とうこつ)動脈をさがします。
動脈を見つけるコツはあまり強い力で押さえ過ぎないことと3本の指を少し立てるようにすることです。
「トン、トン、トン」と脈が規則正しく打っていれば問題ありませんが、「トン……ト、トン」という風にリズムが乱れている場合は不整脈のひとつである心房細動の可能性があります。
一般的に1回の検脈にかける時間は15秒ほどです。脈を数え、それに4を掛けて1分間の脈拍を計算して50〜100回の範囲内であるか確認しましょう。

不整脈の予防・改善のための呼吸法

不整脈の予防・改善のための呼吸法

不整脈を招く大きな要因のひとつがストレスです。過剰なストレスは心臓の働きを司る自律神経のバランスを崩してしまいます。
ストレスなどが原因で乱れた自律神経を整えるのに良いのが腹式呼吸です。自律神経には活動的になるときに優位になる交感神経とリラックスしている時に優位になる副交感神経がありますが、腹式呼吸をすると副交感神経が集まっている横隔膜が動いて、副交感神経の働きが活発になります。
息を吸うときにお腹がふくらみ、息を吐くときにお腹がへこむように意識し、ゆっくりと深く呼吸しましょう。できるだけ長く息を吐き続けると、横隔膜がよく動きます。また、息を吐きながら腕を上に伸ばすとより効果的です。

2019年導入の最新治療:左心耳閉鎖術

心房細動になると心臓がうまく血液を送り出せなくなり、血がよどんで血栓という血の塊ができてしまいます。血栓は血管を通って脳まで運ばれ、そこで血管を詰まらせて脳梗塞を起こす危険があります。

左心耳の場所

血栓のほとんどは心臓の中の左心耳(さしんじ)という袋状になった部分でできることがわかっています。左心耳閉鎖術とは500円玉ほどの大きさの装置を使って左心耳を閉鎖して、血栓のできるスペースをなくしてしまう治療です。

左心耳を閉鎖するための装置

カテーテルを左心耳まで通す

足の付け根の太い血管からカテーテルを挿入し、左心耳まで通します。

左心耳の入り口をふさぐように装置をふくらませる

左心耳の入り口をふさぐように装置をふくらませます。

装置だけを残してカテーテルを抜き取る

装置だけを残して、カテーテルを抜き取ります。

やがて膜が張って内皮化し完全に閉鎖される

やがて膜が張って内皮化し、完全に閉鎖されます。

この記事は以下の番組から作成しています

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