危険な不整脈を抑え、心臓突然死を防ぐ心筋症の治療とは

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不整脈心筋症胸が痛い動悸(どうき)がする胸・心臓循環器・血管

心筋症の治療法

心筋症の治療法

突然死を起こしやすい心筋症には「肥大型心筋症」、「拡張型心筋症」、「不整脈源性右室心筋症」などがあります。
これら3つの病気では、いずれも突然死を引き起こす危険な不整脈を抑える治療が行われます。
薬による治療として、心拍や血圧を抑えるβ遮断薬や抗不整脈薬などが用いられます。
また、必要に応じて植え込み型除細動器という装置を使用します。これは、本体を簡単な手術で鎖骨下に埋め込み、リードと呼ばれる導線を心臓まで送り込むものです。心室細動が起きたら、心臓に電気ショックを送り、拍動を正常にもどします。

肥大型心筋症のその他の治療法

肥大型心筋症のその他の治療法

肥大型心筋症に対しては、肥大した心筋を切除する手術のほか、心筋を小さくする治療法が行われる場合があります。心筋を養う血管にカテーテルを使ってエタノールを注入することで、肥大した組織を壊死させるPTSMA(経皮的中隔心筋焼灼術)という治療法です。

拡大型心筋症のその他の治療法

拡大型心筋症のその他の治療法

拡大型心筋症は心不全になりやすいため、心臓の負担を減らす薬を使って治療をします。さらに、植え込み型除細動器と心不全を改善させる機能の両方をもつ「CRT-D」というペースメーカを埋め込むこともあります。

この記事は以下の番組から作成しています

  • きょうの健康 放送
    忍び寄る! 心臓突然死を防ぐ「心筋症による突然死」