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【被災地の声】志賀町70代の両親が2次避難所から元の避難所へ「地元の方が落ち着く」

  • 2024年01月27日

石川県は災害関連死を防ぐとともに、当面の落ち着いた生活環境を確保するため、住民に被災地以外の避難所に移ってもらう「2次避難」を進めています。

ところが、2次避難所への移動を希望しても断念せざるをえなかったり、いったん移ったたものの元の避難所に戻ったりする被災者がいます。

2次避難先へ移ったものの、その後被災した自治体の避難所に戻って生活を続けているという志賀町の70代の両親について、娘の40代の女性が情報を寄せてくれました。

志賀町 車中生活から避難所へ

NHKでは、避難生活での困りごとや悩みごと、相談できずに困っていることなども含めて、こちらの「ニュースポスト」で情報を寄せてもらっています。

今回、志賀町の70代の両親について、娘の40代の女性がニュースポストに情報提供してくれました。

以下、投稿の内容です。

70代の両親が志賀町在住で被災しました。はじめの3日くらいは泥棒、これ以上の倒壊など家が気になるとのことで、車中生活をしてました。

その後、女性は車中生活を長く続ける両親が心配で、避難所へ行くよう強く伝えました。

災害関連死が心配で避難所に行くよう伝えたけど、ひと目が気になってゆっくりできない…とのことで、なかなか行きたがらなかったです。でも健康面が心配だったので、半ば強制的に避難所に送り届けてきました。

避難所の支援物資

避難所では断水が続き、洗濯や入浴はできません。そのため両親は車で20分ほどかけて町外のコインランドリーや銭湯に行っていたということです。

2次避難でホテルに しかし…

避難所生活で疲れた体を少しでも休めてもらおうと、女性は2次避難の予約をしました。

金沢市内のホテルに今月14日から25日までの滞在予定で両親に入ってもらったということです。

ホテルでは衣料品や日用品など、支援物資が用意されていました。

しかし、両親は不安な様子でした。

オートロックや電気ケトルなど設備の使い方がよくわからず、女性がひとつひとつ説明してようやく覚えました。

知らない土地で外に出るのも不安な様子で、部屋にこもりがちになりました。

母親は滞在中、急に足腰が弱り、歩く際につえが必要な状態になったということです。

また、食事の提供もないため、父親がホテル近くのコンビニで購入するなどしていたということです。

「地元に帰りたい」

結局、「地元に戻りたい」という両親の訴えから、予定よりも5日早い1月20日には志賀町の避難所に戻りました。

女性に取材すると「両親がホテルに泊まれて2次避難はとてもありがたかったです」と話していました。

一方、両親の心境については、次のように話していました。

「両親にとっては、家が今どうなっているかが不安な中で、知り合いもいない知らない土地での生活は不自由だったようです。避難所に戻ってからは『地元のほうが落ち着く』と話していて、自宅の様子を見に行くことで母の足も少しずつ回復しています。両親は今は『1番最後になっても避難所で生活したい』と考えているようです」

そのうえで。

「初日は私が付き添ったのでなんとか生活できましたが、高齢者だけでホテルで生活するのは難しいのではないかと思いました。2次避難先でも少しお手伝いしてくれるボランティアさんなど、生活面でのサポートがあればよかったと思います」

被災地の状況について、こちらから情報をお寄せください

避難生活での困りごとや悩みごと、相談できずに困っていることなども含めて、こちらの「ニュースポスト」へ情報をお待ちしています。

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