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【被災地の声】珠洲市蛸島町 石川県漁協すず支所 上野和春さん「早く再建が進むように」

  • 2024年01月20日

2024年1月1日に発生した、石川県能登半島地震。

疲れが出て体調が悪化する人や、避難生活の中で亡くなる人も相次いでいます。

そんな大変な状況の中で取材にこたえてくださった被災者の方たちがいます。

珠洲市にある石川県漁協すず支所の上野和春さんの声です。

珠洲市漁港被害「普通にある場所がない」

珠洲市蛸島町にある「蛸島漁港」の施設では石川県漁協すず支所の関係者およそ20人が集まり、漁の再開に向けて協議しました。

支所によりますと珠洲市では約1000人が漁師をしていて、この時期はズワイガニ漁やタラ漁のシーズンです。

しかし、今回の地震や津波で岸壁が損傷し、100隻以上の漁船が沈没したり転覆したりしたということです。

県漁協すず支所運営委員長の上野和春さんに、漁港の被害について聞くと。

「見てのとおり、普通にある場所というのがないですね。もうみんな段差があったり、割れ目があったり。大変です、これからやっていくのが」(上野和春さん)

「一歩一歩やらないと」

漁師の多くが避難生活を送っているほか、製氷の設備や漁船の給油施設も被害を受けて使用できない状態だということです。

さらに、この日の話し合いでは別の問題も指摘されていました。

「早く漁ができる状態にしなければ、漁師が離れてしまう」というものです。

このためすみやかに支所の業務を再開させるとともに、氷や燃料を被害の少ない地域から調達できないか検討することを申し合わせました。

上野和春さん

「職員も半分くらいは金沢などに避難されていて、若い人は避難したついでにここを辞めて向こうに行きたいということになると支所自体がもたなくなりますので、できるだけ早く仕事は再開したいです。船が被害を受けて廃業を考えたりしている方もいますので、できるだけ早く再建が進むように後押ししたいですね。一歩一歩ですけどやらないと。待っとってもだめなもんですからね」

被災地の状況について、こちらから情報をお寄せください

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