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【被災地の声】珠洲市若山町 蔵宗茂夫さん「悲しいけど、寂しいけど」

  • 2024年01月18日

2024年1月1日に発生した、石川県能登半島地震。

疲れが出て体調が悪化する人や、避難生活の中で亡くなる人も相次いでいます。

そんな大変な状況の中で取材にこたえてくださった被災者の方たちがいます。

珠洲市若山町北山に住む蔵宗茂夫さんの声です。

珠洲市若山町 2次避難で離ればなれも

母親フミ子さんの隣に座る蔵宗茂夫さん

より安全な場所に移る「2次避難」が進められるなか、離ればなれになる家族もいます。 

珠洲市若山町北山の9世帯20人は廃校になった小学校に身を寄せていましたが、15日までに6世帯15人が市の外に移ることを決めました。

蔵宗茂夫さん(60)は、自身は仕事のため残りますが、同居する母親には2次避難してもらうことを決めました。

「悲しいけど、寂しいけど」

蔵宗茂夫さん

蔵宗茂夫さん 
「今、仕事も再開してるもんで、おふくろは1.5避難先へ1人だけ行ってもらおうかなと思って。大変だし1人では寂しいだろうけど、安全な場所に行ってもらうのが今のところは一番ベストな形かなと思って判断して。悲しいけど、寂しいけど、おふくろには健康にいてもらいたいしって思いで。もう終わったことはどうしようもない」

「現在のことも素直に受け入れて、とにかく少しでも一歩前に行くことができればっていう気持ちだけですね。仮設住宅に入れるときが来るまで、何かしらここで頑張ろうかなというのが今の考えです」

一方、地区を離れる母のフミ子さん(86)は涙で声を詰まらせながら、こう話していました。

フミ子さん

フミ子さん  
「どのような寂しいことがあっても、この子と別れたくないって言ったけど、こういう形になってしまって。寂しいです」

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