【被災地の声】珠洲市飯田高校 角秀明校長「自分の人生に夢と希望をもって頑張ってほしい」
- 2024年01月17日
2024年1月1日に発生した、石川県能登半島地震。
疲れが出て体調が悪化する人や、避難生活の中で亡くなる人も相次いでいます。
大変な状況の中で取材にこたえてくださった被災者の方たちがいます。
珠洲市にある飯田高校の生徒たちと角秀明校長の声です。
避難中の高校生 珠洲市から受験に出発
避難生活の中、受験へ向かう生徒たちもいます。
13・14日の大学入試共通テストに向けて、石川県珠洲市の県立飯田高校3年生たちが12日朝、試験会場がある金沢市に向けて出発しました。
出発を前に先生から激励を受けたあと、卒業後は就職する予定の同級生から千羽鶴を受け取り、バスに乗り込んでいきました。
「日が落ちるまでしか勉強できず」
受験生たちは避難所などでの避難生活の傍ら、勉強を続けてきました。
「地震のあと、私のところは電気がなかなか復活しなかったので、朝から日が落ちるまでぐらいしかできませんでした。地震で無事じゃないけど、ここまで先生方とかも尽力してくださって、無事共通テストに臨めるので自分たちも力を発揮できたらいいなと思います」(女子生徒)
「1月の最初は勉強どころではなく、避難所での勉強も難しかったですが、最後の1週間はどうにか頑張りました。こんな状況ですが、しっかり点を取って第一志望に合格したいです」(男子生徒)
「自分の人生に夢と希望をもって」
出発前、飯田高校の角秀明校長が生徒たちにかけたことばです。
「飯高生のみなさん、それから先生方も元気で生きているということに本当に喜びを感じています。そんな大変な中で皆さん、いろいろと不安はあると思いますけど、しっかりとそれを乗り越えてください。自分の人生に夢と希望をもって頑張ってほしいと思っています。飯高生は必ず乗り越えられます。しっかりと頑張ってください」