夢の治療が始まった ~免疫を制御する“医療革命”~
「自己」と「他者」を巧みに見分けて私たちの体を守る免疫。今、その免疫を制御する治療が、医療に革命的な変化をもたらそうとしている。異物を攻撃する免疫細胞の働きを、部分的に制御する「免疫寛容(めんえきかんよう)」と呼ばれる治療方法だ。北海道大学の移植医療チームは、2年前から始めた新しい生体肝移植法で、「免疫寛容」を実施。このたび世界で初めて、4名の患者の“免疫抑制剤ゼロ” ...
「自己」と「他者」を巧みに見分けて私たちの体を守る免疫。今、その免疫を制御する治療が、医療に革命的な変化をもたらそうとしている。異物を攻撃する免疫細胞の働きを、部分的に制御する「免疫寛容(めんえきかんよう)」と呼ばれる治療方法だ。北海道大学の移植医療チームは、2年前から始めた新しい生体肝移植法で、「免疫寛容」を実施。このたび世界で初めて、4名の患者の“免疫抑制剤ゼロ” ...
上司の指示が正確に伝わらずミスを多発する、同僚とうまくコミュニケーションがとれない…。その原因の一つとして指摘されはじめているのが“大人の発達障害”。脳機能の発達に偏りがあり、例えば「人の気持ちを察することが苦手」などの傾向がある。しかし、中には、集中力や記憶力に優れているなどの特性も見られる。そのため大人になっても自覚なく働いている人がほとんどだ。かつては“少し変わ ...
服、家電、車、臓器…様々な製品を作ることができる3Dプリンターが、“ものづくり”の形を根本から変えようとしている。プラスチックなど、様々な素材を少しずつ塗り重ね、精巧な製品を作り上げる3Dプリンター。金型を使わずに直接製品を作れるため、消費者が求めるオンリーワンの商品を即座に低コストで作ることができる。従来の大量生産ではすくいきれなかった「多品種少量」の市場を切り開く ...
震災直後からNHKが7回に渡って行ってきた被災した方へのアンケート。震災2年を迎える今回は1000人を超える方に大規模アンケートを実施した。その結果、被災地の厳しい現実が浮かび上がってきた。「復興が遅れている」「復興が進んでいる実感が持てない」と9割近くが回答。さらに新たな問題として浮き彫りになったのが「家族関係の悪化」だ。経済的困窮や生活再建へ決断を迫られる中で家族 ...
震災から2年が経つのに、壊れた住宅がそのまま放置されている。仙台市の内陸部では、丘陵地の住宅団地に地すべりが多発し、2700軒が被害を受けた。復旧が進まない理由のひとつは、地すべりで土地の境界線が動いてしまい、工事をしようにも住民の意見がまとまらないためだ。宅地被害の際のルールづくりが求められている。 「地震で土地が壊れる」という危険性はこれまでも指摘されてきた。「阪 ...
2月末、沖縄を舞台に衝撃的なデータが発表される。長寿日本一を誇ってきた沖縄の女性が3位に転落、10年前に陥落した男性は、30位にまで下落することが分かった。長寿崩壊の原因は、寿命の伸びの鈍化だ。世代別のデータを詳しく紐解くと、65歳以上の高齢者は依然として長寿なのに対し、それより若い世代の人たちが早く亡くなる傾向が強いという事実が浮かび上がってきた。早すぎる死の増加が ...
今、警察の捜査が大きな転機を迎えている。取り調べによる供述の重視から客観証拠重視へ。明治以来続いてきた捜査手法の転換を図っているのだ。背景には、従来の手法だけでは事件の解決が難しくなっている現実がある。逮捕された容疑者が否認する事件が増えているほか、都市化によって聞き込みが難しくなり、携帯電話やパソコンといった匿名化ツールの普及で犯罪の手口が巧妙化して、警察は新手の詐 ...