本文へジャンプ

【視覚障害ナビ・ラジオ】開幕!ナビ・ラジシアター制作記④ ラジオドラマ「ブラインド探偵(アイ)」

2016年12月11日(日)

視覚障害ナビ・ラジオ」のディレクター・遠田恵子です。

「視覚障害ナビ・ラジオ」のディレクター・遠田恵子です。
ラジオドラマの制作スタッフと出演者が一堂に会したのは11月半ば。顔合わせと本読み(お稽古)が行われました。出演者は総勢9人。「そうか、野球の話ですものね」という声が聞こえてきそうですが、さにあらず・・・。おっと、これ以上は本番まで内緒です(笑)。

広いスタジオに机を並べてまずは自己紹介。どこか緊張した面持ちの参加者は、演じるのが初めてという方たち。緊張感が伝わって、こちらまでドキドキしてしまいました。

20161209_001_R.JPG本読みの様子

【視覚障害ナビ・ラジオ】開幕!ナビ・ラジシアター制作記③ ラジオドラマ「ブラインド探偵(アイ)」

2016年12月08日(木)

視覚障害ナビ・ラジオ」のディレクター・遠田恵子です。

今回のドラマの脚本は、演劇結社ばっかりばっかりと関場理生さんの共同執筆。原作の持ち味をいかしつつ、ドラマとしてどう面白くしていくか、シナリオ会議が重ねられました。時に和やかに、時に厳しく。つなぐ思いはただひとつ、いいドラマをつくりたい!

演劇結社ばっかりばっかりは、「観る側も演じる側もバリアフリー」を理念に舞台を制作。視覚に障害がある人には音や台詞を工夫して、聴覚障害の人には漫画のふきだし調の字幕を付けるなどして、誰もが一緒に舞台を楽しめるよう知恵を絞っています。主宰の鈴木大輔さんと看板女優の美月めぐみさんは、これまでの経験を存分にいかし、脚本作りを引っ張ってくれました。

20161207_001.JPG

舞台で演じる美月さん(左)と鈴木さん(右)

【視覚障害ナビ・ラジオ】開幕!ナビ・ラジシアター制作記② ラジオドラマ「ブラインド探偵(アイ)」

2016年12月06日(火)

視覚障害ナビ・ラジオ」のディレクター・遠田恵子です。

今回のラジオドラマの原作者は、全盲の作家・米田京さん。45歳の時に、病のため失明しました。長く出版や編集の世界で実績を積み、念願のアメリカでの起業を果たした矢先だったといいます。小説を書き始めたのは見えなくなってから。デビュー作の「ブラインドi・諦めない気持ち」で、北区内田康夫ミステリー文学賞特別賞を受賞、鮮やかに文壇に登場しました。

20161206_navi001.JPG

執筆中の米田さん


【視覚障害ナビ・ラジオ】開幕!ナビ・ラジシアター制作記① ラジオドラマ「ブラインド探偵(アイ)」2017年元日夜7時30分から放送!

2016年12月01日(木)

視覚障害ナビ・ラジオ」のディレクター・遠田恵子です。

NHKでは、1964年以来、およそ半世紀にわたって視覚に障害がある方に向けた番組を放送してきました。これまで出演した皆さんの力を結集し、番組史上初のラジオドラマを放送します。原作は、全盲の作家・米田京さんの「ブラインド探偵(アイ)」。脚本・出演・テーマ曲なども、視覚障害当事者が担います。

番組史上初のドラマ制作という挑戦。
点字版や音声読み上げ版など、人によってバラバラな形の台本を使いながらも、心はひとつ。
制作スタッフとキャストのチームワークから生まれるラジオドラマの放送は、2017年1月1日(日)の午後7時半です。その日まで、このブログで制作記を綴ってまいります。こちらもどうぞ、乞う、ご期待!

20161201_navi001.JPG

作家の米田京さん(前列中央)と出演者のみなさん



【視覚障害ナビ・ラジオ/収録後記】『人生は前進あるのみ』[2016年11月20日放送]

2016年11月16日(水)

視覚障害ナビ・ラジオ』ディレクターの遠田恵子です。

今回のゲストは、IT企業社長の荒川明宏(あらかわ・あきひろ)さん(50・全盲)。
「できないことを数えるよりも、自分ができることに集中し、前進あるのみ」という思いで、その人生をひらいてきました。

20161120_navi001.jpg

左から荒川明宏さん・盲導犬ク―・妻の香織さん



視覚障害者向け総合イベント・サイトワールド2016の実行委員長に自ら手を挙げたのもそんな思いから。「本当の意味でのバリアフリー社会を目指すなら、当事者自身が汗をかき、発信していくしかない!」と、当事者として初の実行委員長をつとめました。

小3で失明した時は「これでもう目が見えなくなる心配をしなくていい」と思ったという荒川さん。その頃も、そして今も、後ろは決して振り返らず、常に前を向いて歩いています。

番組では、サイトワールドの参加者や荒川さんの会社で働く人たちのインタビューも交え、荒川さんのこれまでの軌跡をたどるとともに、今後の夢についても聞いています。

自分のできることを探してみよう!そう思わせる荒川さんのインタビュー、ぜひお聞きください!



◆視覚障害ナビ・ラジオ 
 「人生は前進あるのみ
  [本放送]2016年11月20日(日)[ラジオ第2]  夜7時30分~8時00分
  [再放送]2016年11月27日(日)[ラジオ第2] 午前7時30分~8時00分


こちらの放送は、らじる★らじるでもお聞きいただけます。詳しくはこちらをクリック

10月19日放送「介護百人一首 2016秋編 その二」で紹介した短歌

2016年10月19日(水)

2016studio-2.jpg
(左から)小谷あゆみさん、毒蝮三太夫さん、ゲストの岸本葉子さん
 岸本葉子さんは2年前に亡くなった父を兄姉と介護をした経験があります。

 


10月19日放送の「介護百人一首 2016 秋編 その二」のなかで紹介した短歌を、その詠み手やご家族の写真とあわせて掲載します。

(番組で紹介した順です)

10月18日放送「介護百人一首 2016秋編 その一」で紹介した短歌

2016年10月18日(火)

2016studio-1.jpg

(左から)小谷あゆみさん、毒蝮三太夫さん、ゲストの岸本葉子さん
 岸本葉子さんは2年前に亡くなった父を兄姉と介護をした経験があります。

 


10月18日放送の「介護百人一首 2016 秋編 その一」のなかで紹介した短歌を、その詠み手やご家族の写真とあわせて掲載します。

(番組で紹介した順です)

【収録後記】パラリンピック・メダリストたちのたたかい②[2016年10月9日放送]

2016年10月06日(木)

『視覚障害ナビ・ラジオ』を制作している遠田です。
10月9日(日)夜7時30分からの『視覚障害ナビラジオ』(ラジオ第2)は、「パラリンピック・メダリストたちの闘い(2)」。



20161006_001.JPG木村敬一選手のメダル

「パラリンピック・メダリストのたたかい」第2回は、個人最多・4つのメダルを獲得した競泳の木村敬一選手と、男子マラソン銅メダルの岡村正広さんをお迎えしました。



20161006_002.JPG木村敬一選手と増田明美さん

パラリンピック初の「音が鳴るメダル」を持ってきてくれたのは木村選手。中には小さな球が入っていて、振るとコロコロと音がします。銀メダルは少し高め、銅メダルはそれよりちょっと低い音。鳴らしながら木村さんは「4つのメダルより、ひとつの金メダルがほしかった」と本音を語ってくれました。金メダルはひときわ大きな音がするといいますから、2020年に是非聞かせてほしいですね。



20161006_003.JPG

岡村正広選手と増田明美さん

一方の岡村さんは46歳。前回ロンドン大会では転倒し4位。あと一歩でメダルを逃しました。その悔しさをばねに黙々と走り込んできたベテランランナーが、どんな思いで大会に臨んだのか、何を支えにしてきたのか。その胸の内を語ります。

聞き手はスポーツジャーナリストの増田明美さん。ナビラジオでしか聞くことができない、とっておきのお話を引き出してくれました。どんなお話かって?ふふ。それは是非放送で!

 

◆視覚障害ナビ・ラジオ
 パラリンピック・メダリストたちの闘い(2)
 出演:増田明美さん(スポーツジャーナリスト)
   木村 敬一選手(競泳50m自由形銀メダリスト)
   岡村 正広選手(視覚障害男子マラソン銅メダリスト)

 [本放送]2016年10月9日(日)[ラジオ第2]  夜7時30分~8時00分
 [再放送]2016年10月16日(日)[ラジオ第2] 午前7時30分~8時00分

 こちらの放送は、らじる★らじるでもお聞きいただけます。詳しくはこちらをクリック

【収録後記】パラリンピック・メダリストたちのたたかい①[2016年10月2日放送]

2016年09月30日(金)

『視覚障害ナビ・ラジオ』を制作している遠田です。
10月2日(日)夜7時30分からの『視覚障害ナビラジオ』(ラジオ第2)は、「パラリンピック・メダリストたちの闘い(1)」。

「夫婦の絆」「親子の絆」「仲間の絆」・・・熱闘の陰に、さまざまな「絆」が結ばれていることを示してくれたリオデジャネイロ・パラリンピック。選手はもちろん、そばで支え続ける人たちもまた、立派なメダリストなのだということを実感しました。


20160930_0001.jpg

奮闘した選手たちと増田明美さん



漫才さながらの軽妙なやりとりが、チームワークの良さをうかがわせる日本柔道チーム。堂々とした体格の選手たちが、お互いを実に細やかに思いやっていることに感動しました。自分の試合では泣くのを我慢していても、仲間のメダルにこらえきれず涙したというのです。

また、自分はメダルを逃したけれど、初出場の妻のメダルを心から喜ぶ夫がいました。場内に響く母の応援に照れながらも、しっかりと期待に応えた息子がいました。娘の涙を力に変える父親がいました。涙と笑顔で仲間に感謝するランナーがいました。

さまざまな立場で闘う選手と大切な人たちとの間に結ばれた強い強い絆。番組に登場する選手たちの声や言葉に、その絆の深さを感じていただきたいと思います。

聞き手はスポーツジャーナリストの増田明美さん。あの鈴のような愛らしい声で、選手たちの本音を見事に引き出してくれました。是非お聴きください。


◆視覚障害ナビ・ラジオ
 パラリンピック・メダリストたちの闘い(1)
 出演:増田明美さん(スポーツジャーナリスト)
    廣瀬誠選手(男子60kg級銀メダリスト)/藤本聰選手(男子66kg級銅メダリスト)
    正木健人選手(男子100kg超級銅メダリスト)/廣瀬順子選手(女子57kg級銅メダリスト)

 [本放送]2016年10月2日(日)[ラジオ第2]  夜7時30分~8時00分
 [再放送]2016年10月9日(日)[ラジオ第2] 午前7時30分~8時00分

 こちらの放送は、らじる★らじるでもお聞きいただけます。詳しくはこちらをクリック

【対談 2016】ディジュリドゥ奏者・GOMA(高次脳機能障害)×脳科学者・茂木健一郎(後編)

2016年09月28日(水)


 『ハートネットTV』(2016年9月29日放送)
 傷ついた“脳” 見つけた“力”ディジュリドゥ奏者・画家 GOMA×脳科学者 茂木健一郎

番組で対談したディジュリドゥ奏者で高次脳機能障害のGOMAさんと脳科学者の茂木健一郎さん。こちらのブログでは2回に渡って、番組で紹介しきれなかった対談内容の一部を紹介します。

前編はこちら