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【視覚障害ナビ・ラジオ/収録後記】先輩×後輩 ナビラジ交友録 竹内昌彦×堀内佳美[2017年6月18日放送]

2017年06月15日(木)

視覚障害ナビ・ラジオ』ディレクターの遠田恵子です。
5月18日(日)放送の『視覚障害ナビ・ラジオ』は、若き視覚障害者がその道の先輩を訪ね、歩みや生き方を学ぶシリーズ「先輩×後輩 ナビラジ交友録」。第3回のテーマは「国際貢献」。アジアの子どもたちを支援する二人が語り合います。

写真:笑顔の竹内さん(右)と堀内さん(左)先輩は、モンゴルやキルギスに視覚障害者のための学校や施設を建てた竹内昌彦さん(全盲)。後輩は、タイを拠点に活動する「ARCどこでも本読み隊」代表の堀内佳美さん(全盲)。収録当日、親子ほど年の離れた初対面の二人はあっという間に意気投合!海外で活動する意味とそこで得る喜びに共感が生まれました。一方、視覚障害をどう受け止めて生きるかについては、思いが異なる場面も。

先輩に臆することなくまっすぐぶつかる堀内さんと、後輩の問いを全身で受け止め丁寧に答える竹内さん。二人の語らいは実にすがすがしく、梅雨の鬱陶しさを忘れるひとときでした。ここだけの話、二人は性格的にとてもよく似ていると思います(笑)。

写真:スタジオ収録の様子
それぞれの活動報告に始まって、仲間の話や家族の話。時に笑い、時に黙考しながら、1時間に及んだ対談のすべてをお聞きいただけないのがちょっぴり残念ですが、エッセンスをぐっと凝縮してお送りします!


番組情報
▼視覚障害ナビ・ラジオ
 NHKラジオ第2放送 「先輩×後輩 ナビラジ交友録 途上国の子に光を届けたい ―竹内昌彦×堀内佳美
 2017年6月18日(日)夜19:30~20:00[再放送 6月25日(日) 朝7:30~8:00]


らじる★らじる でも聞くことができます。

【制作後記】出来ることから始めたい、伝えたい

2017年06月09日(金)

画像・ハートネットロゴ6月13日放送『ハートネットTV』「働く聴覚障害者限定!静かで熱い座談会」。タイトルどおり番組出演者はもちろんのこと番組制作者であるディレクターも聴覚障害者。この番組に込められた想いとは・・・。ディレクター長嶋愛からのメッセージです。


写真・収録後、出演者との集合写真

【チエノバ】柘植 雅義「自治体によって差が広がっている」

2017年06月09日(金)

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 2017年6月1日放送
 WEB連動企画“チエノバ” 障害のある子どもと学校・反響編
 
ご出演の柘植雅義さんに放送終了後、お話をうかがいました。


写真・柘植 雅義《柘植 雅義さんプロフィール》筑波大学教授。特別支援教育が専門。日本LD学会理事長。


【チエノバ】荻上チキ「知識をストックするだけの学習機会を失い続けてきた」

2017年06月09日(金)

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 2017年6月1日放送
 WEB連動企画“チエノバ” 障害のある子どもと学校・反響編
 

通常学級や通級、特別支援級、特別支援学校などさまざまな子どもにあわせて用意されてきた教育。しかし、区別があることで、そのどこかに子どもを所属させようとしている矛盾がうまれているようでした。大人になると地域で暮らしたり、一般企業で働いたりする障害者がたくさんいます。大人になったら共に暮らしていくのに、子どもの時だけ障害児と健常児を分ける必要があるのでしょうか。いつからそうなってしまったのか、また今後どうしたらよくなるのか、そんな疑問をチエノバコメンテーターの荻上チキさんにきいてみました!

写真・荻上チキ

 

【チエノバ】うすい まさと「その子らしい生き方を」

2017年06月09日(金)

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 2017年6月1日放送
 WEB連動企画“チエノバ” 障害のある子どもと学校・反響編
 
ご出演のうすいまさとさんに放送終了後、お話をうかがいました。


写真・うすいまさと《うすいまさとさんプロフィール》シンガーソングライター。発達障害の子どもの父親。障害理解をテーマにライブ活動を行う。


【視覚障害ナビ・ラジオ/収録後記】声おりもの ―第22回NHKハート展より―[2017年6月4日放送]

2017年05月31日(水)

視覚障害ナビ・ラジオ』リポーターの室由美子です。
6月4日(日)放送『視覚障害ナビ・ラジオ』は、障害のある人がつづった詩を、各界の著名人がアート作品で表現する展覧会「NHKハート展」に入選された松田和子さんにお話を伺いました。

 

「声おりもの」
 

人の声は美しい
一本一本染め上げた色糸のように
人のおしゃべりや歌声に耳を傾けながら
私はうっとり
声おりものを楽しんでいる

 画像・「声おりもの」直筆の詩と作品
全盲の松田和子さんが書いた詩「声おりもの」の第一印象は、とても美しく、女性らしい詩だと思いました。
しかし取材を通して、松田さんのことを知るうちに、この詩にはもっと深い、これまで歩んできた松田さんの生き様が感じられるようになりました。

写真:松田和子さん光を失ってから、松田さんが立ち上げた「ひかりの森」という施設があります。
人生の半ばで視覚に障害をもつことになった人たちのための居場所であり、リハビリテーションの場でもあります。松田さんは、ここで自分を取り戻し生きていく力をつけて欲しいと強く訴えます。そして中途視覚障害者にとって、地域とつながることの大切さを教えられました。美しい声、嬉しい声、しぼりだすような声、絶望の声、それぞれの声に松田さんはどんな色糸を想像してきたのでしょうか。松田さんの思いの詰まった「声おりもの」をお楽しみください。




番組情報
▼視覚障害ナビ・ラジオ
 NHKラジオ第2放送 「声おりもの ―第22回NHKハート展より
 2017年6月4日(日)夜19:30~20:00[再放送 6月11日(日) 朝7:30~8:00]

らじる★らじる でも聞くことができます。

【ろうを生きる難聴を生きる】みんなに開かれたアート

2017年05月19日(金)

「聞こえなくても美術は楽しめるんじゃないか・・・」。
聞こえない人が美術を楽しめるように企画された、手話通訳付きの鑑賞ツアー。
最初は、正直、その必要性をあまり想像できませんでした。

美術館の前で中野淳アナウンサー


訪れたのは、仙台市内にある宮城県美術館。
ここで聞こえない人ための鑑賞ツアーを行った西岡克浩さんにインタビューをしました。

西岡さんにインタビューする中野アナウンサー
普段はデザインの仕事をしていて、「美術と手話プロジェクト」代表の西岡さん。
意外だったのは、西岡さんの実感では、聞こえない人は美術館に行く機会が少なく、美術について聞こえない人たちが話す様子もあまり見たことがなかったということ。
美術館という場所は、聞こえない人にとって距離があるようなのです。

手話で鑑賞している様子


西岡さんのプロジェクトでは、手話通訳によって学芸員が話す作品の背景などを理解でき、作品をより深く味わうことができます。
同時に、「僕はこんなふうに見えるなぁ」「面白い絵だね」などと、参加者同士、感想を語り合えることが大きな喜びのように感じました。
美術とは「見るもの」とばかり思っていましたが、誰かと作品や空間を共有できる「コミュニケーション」が欠かせなかったのですね。
アートの原点が見えるようなプロジェクト。ぜひご覧ください!

『ハートネットTV』キャスター 中野 淳

関連情報
『ろうを生きる 難聴を生きる』(Eテレ)
美術館をもっと楽しもう!」
  2017年5月20日(土)放送 夜8時45分~[2017年5月26日(金) 昼 0時45分]

【視覚障害ナビ・ラジオ/収録後記】安全の願い、世界へ ―点字ブロック50年[2017年5月21日放送]

2017年05月18日(木)

視覚障害ナビ・ラジオ』ディレクターの遠田恵子です。
5月21日(日)「視覚障害ナビ・ラジオ」のテーマは点字ブロック!
世界初の点字ブロックが、実は岡山で生まれたことをご存じでしょうか?

原尾島交差点にある点字ブロックの記念碑原尾島交差点にある点字ブロックの記念碑


番組では、開発に関わった三宅三郎さんに点字ブロック誕生秘話を聞くとともに、その普及・啓発に取り組む皆さんをご紹介します。地元・岡山では、有志の手により記念碑が建てられ、大看板が設置され、ステッカーが生まれました。スタジオゲストの荒井宏昌さんは、“点字ブロックネクタイ”を自作して街頭で呼びかけました。愛らしいキャラクターたちも大活躍です。

点字ブロックの普及・啓発に取り組むみなさん点字ブロックの普及・啓発に取り組むみなさん


多くの出逢いと思いが紡いだ点字ブロック50年の歴史。
新たな50年、100年のために何が必要かを考えます。是非お聴きください!


番組情報
▼視覚障害ナビ・ラジオ
 NHKラジオ第2放送 「安全の願い、世界へ ―点字ブロック50年
 2017年5月21日(日)夜19:30~20:00[再放送 5月28日(日) 朝7:30~8:00]

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【視覚障害ナビ・ラジオ/収録後記】亮太が行く!―あの壁を超えろ!クライミング初体験[2017年4月16日放送]

2017年04月14日(金)

視覚障害ナビ・ラジオ』ディレクターの遠田恵子です。
4月16日のナビラジオでは、新企画がスタートします。その名も「亮太が行く!」。
全盲の和太鼓奏者・片岡亮太さんが、当事者リポーターとして、やってみたいことに挑戦し、会いたい人にインタビューするというもので、記念すべき第一回は、フリークライミングに初挑戦します。

写真:片岡さんが訪ねた都内のクライミングジム

片岡さんが訪ねた都内のクライミングジム



道具を使わずに人間の手足だけで岩や壁を登るフリークライミング。
都内にあるクライミングジムで片岡さんを待っていたのは、視覚障害世界チャンピオンのクライマー・小林幸一郎さん。NPOモンキーマジックの代表として、障害のある人もない人も一緒にクライミングを楽しもう!と活動しています。

視覚障害者の場合は、晴眼の人のサポートを受けながら登ります。
「12時半、ちょっと離れたところに大きなホールド」・・・片岡さんも、NPOスタッフ・木本多美子さんが時計の位置で説明してくれるのを聞きながら、一手、また一手と壁をよじ登っていきます。和太鼓奏者ですから腕の力はなかなかのもの。初心者コースはスルスルと登って行きました。

ところが、ちょっとレベルが上がると、とたんに進めなくなってしまいます。それもそのはず、壁が手前にぐんと反り返っていたり、手がかり・足がかりとして使えるホールド(石)が限定されていたりと、超えるべきハードルがいくつも出てくるからなんですね。

目標に手を伸ばす。あと一歩前に進む。片岡さんが挑戦している間、小林さんはずっと「ガンバ!」と励まし続けていました。その声が見えない力になって片岡さんの背中を押していたのかもしれません。

さあ、片岡さんは、果たして難関を超えられたのでしょうか。この続きは是非番組で!

壁の前でポーズをとる片岡さん(右)、木本さん(中)、小林さん(左)

壁の前でポーズをとる片岡さん(右)、木本さん(中)、小林さん(左)

 

番組情報
▼視覚障害ナビ・ラジオ
 NHKラジオ第2放送 「亮太が行く!―あの壁を超えろ!クライミング初体験
 2017年4月16日(日)夜19:30~20:00[再放送 4月23日(日) 朝7:30~8:00]

らじる★らじる でも聞くことができます。