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NHK 家康に触れるには「どうする」静岡駅途中下車 三上弥アナ

小さな旅 静岡駅前にも大河ドラマの雰囲気を醸し出すスポットあり
  • 2023年04月01日

       三上弥  NHK「現場のことば」 第41回

NHKテレビ本放送開始70年 大河ドラマ60年・還暦

NHK大河ドラマ「どうする家康」の放送中です。

大型連休に旅をする人もいるでしょう。

静岡駅で「途中下車」したとき、駅前で触れることのできる徳川家康についてお伝えします。

静岡駅 北口周辺

県庁所在地かつ政令指定都市 
静岡市の玄関口

東海道新幹線と東海道線の静岡駅です。

地元の私鉄・静岡鉄道のターミナル駅「新静岡駅」とは別の場所にあります。

正式名称は「JR静岡駅」ではなく「静岡駅」です。

懐かしい雰囲気の案内板

東海道新幹線停車駅注意 
「のぞみ」静岡駅 すべて通過

東海道新幹線「ひかり」は、東京-静岡の間を50分台で結ぶ列車も珍しくはありません。

「こだま」だと1時間20分ぐらい、普通電車に乗っても片道およそ3時間なので、休日の「小さな旅」としてはおすすめです。

静岡駅よりも西にある名古屋周辺や関西、中国・四国地方からも訪れることができます。

静岡駅には「ひかり」の一部と「こだま」が停車する一方、「のぞみ」は1本も停車しません。

新幹線を利用して静岡駅に向かう時は、停車駅に注意が必要です。

静岡駅の近く 再開発が進む地区

途中下車で徳川家康に触れる

NHK大河ドラマ「どうする家康」にちなんで、静岡駅で途中下車したついでに徳川家康に「触れる」ことのできる場所がないかと考える人がいるかもしれません。

数時間立ち寄る人は、家康ゆかりの場所や静岡市歴史博物館、駿府城公園、大河ドラマ館などを訪ねるという定番のコースがあります。

さらに、富士山を望む名所・日本平(にほんだいら)経由で、家康が祀(まつ)られている久能山(くのうざん)東照宮に向かう選択肢もおすすめです。

各種ガイドブックのほか、自治体や観光に関わる組織などが案内しているので、時間と関心のある場合は、案内を参考にしながら訪ねましょう。静岡駅北口から路線バスが発着しています。

大河ドラマゆかりの「ペナント」掲示も

一方、次の電車の乗り継ぎまでの間に、「ほんのちょっとだけ家康気分を味わえればいい」と考えている人もいるはずです。

そこで、今回は、静岡駅に30分ぐらい滞在するという想定で、おすすめの場所を探してみました。「途中下車」中に徳川家康に触れるイメージです。

静岡駅前に「家康像」がある

徳川家康の像は、静岡駅前の広場にもあります。北口からすぐです。

静岡駅前の「徳川家康公像」  静岡市葵区

こんな感じの写真が「途中下車」で撮影できます。

記念写真はどうかと、挑戦しました。

「自撮り棒」を使わなくても こんな感じで撮れる

静岡駅前に行った記念になる写真は、ひとりでも撮れます。

テレビニュースのスタジオにあるカメラとは違ってレンズに近すぎるため、顔の形がちょっと微妙な感じがするとはいえ、徳川家康の像と同じ画角に何とか収めることができました。

訪問した記録や証拠にはなるでしょう。

「徳川家康公像」は、途中下車におすすめのスポットです。

日没後の存在感も 抜群

「徳川家康公像」の台座の背面には、案内板が付いてます。

どんな内容なのか、ここでは明かしません。

新型コロナの感染対策にも気を遣いつつ、静岡駅を訪れた時に確認してください。

お楽しみに!

久能山東照宮
国宝指定記念之碑

家康像の左隣には  ・・・・・

久能山東照宮が、平成22年に国宝となったことを記念する石碑もありました。

徳川家康の像の正面を基準にして、左側に設置されています。

周辺の様子はこんな感じです。

手前が「国宝指定記念之碑」

竹千代・今川義元にも「会える」

「竹千代君像」と「今川義元公像」

駅の近くで「会える」のは、徳川家康だけではありません。

「どうする家康」ファンの方々には説明するまでもない「竹千代」および「今川義元」の像も静岡駅前の広場にあります。

徳川家康の像と違って、隣に並んで撮影できる高さに据えられているのがポイントです。

静岡駅前の案内板

案内板もあるので、位置関係がよく分かります。

日本語、英語、簡体字、ハングルによる表記です。

静岡駅南口の「塔」 何だろう

静岡県南口を出て右に設置
塔は「静岡市葵区黒金町」にある

「徳川家康公像」などがある北口とは反対側に、南口があります。

東海道新幹線の改札口に近い出入り口です。

南口を出て右側を見ると、「久能山東照宮」という文字が彫られた塔があります。

久能山東照宮の300年祭に合わせて建てられた塔です。

日付入り 
当時の横書きが 右から左に書いていたことも分かる

大正4年(1915年)に造られ、かつては別の場所にありました。

元和2年(げんな┃1616年)に亡くなった家康の没後300年から1年ずれるのは、「100年祭」や「200年祭」を満99年ベースで数えるためです。

「三百年祭」明示

すべて「駿河区」ではない 
「葵区」もある静岡駅南口

静岡市や隣接する地域で暮らしている人の間でも、静岡駅に近い地域では、東海道線の線路より南側は「駿河区(するがく)」と思われがちです。

しかし、地番が入り組んで、駅の南側でも「葵区(あおいく)」になっている所があります。

この塔や静岡駅の所在地は「葵区黒金町(くろがねちょう)」です。

駿河区ではなく葵区にあるということも、実務で役立つ雑学 - trivia -として知っていくと良いでしょう。

旅行で訪れた人は、静岡の旅の「土産話」にしていただければ幸いです。

NHK大河ドラマ「どうする家康」

時間の許す場合は、静岡駅前だけでなく、静岡市の各名所はもちろん、静岡県各地の「家康ゆかりの地」を楽しんでいただければと思います。

農林水産業も盛んで、「食」もおいしい県なので、旅の楽しみが増すはずです。

徳川家康がかつて暮らした静岡県にとって、昔もいまも家康は地元の偉人であり、自慢であることに変わりはありません。

そんなことも想起しながら、NHK大河ドラマ「どうする家康」をご覧いただければと思います。

 <報告>  NHKアナウンサー 三上 弥(わたる)


  • 三上 弥(わたる)

    アナウンサー

    三上 弥(わたる)

    平成6年度、NHKにアナウンサーとして入局。
    NHKニュース、国会中継をはじめ、報道分野の業務を中心に担当。
    NHK WEB に「現場のことば」連載中。

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