いの立場尊重し
丁寧に調整を」連合会長

野党の合流をめぐり、立憲民主党の枝野代表と国民民主党の玉木代表がそれぞれ連合の神津会長と会談し、両党が合流に向けて話し合いに入ることで合意したことを説明したのに対し、神津氏はお互いの立場を尊重して丁寧に調整を進めるよう求めました。

立憲民主党の枝野代表と国民民主党の玉木代表は18日、両党を支援する連合の神津会長とそれぞれ個別に会談しました。

枝野氏と玉木氏は、17日の党首会談で立憲民主・国民民主の両党が合流に向けて話し合いに入ることで合意したことを説明しました。

これに対し神津氏は「お互いの立場を尊重して、丁寧に調整を進めてほしい。衆議院選挙の候補者調整もしっかり進めてほしい」と求めました。

一方、国会内では、両党が先の臨時国会から会派を合流させたことを受けて、職員が執務にあたったり議員が会合を開いたりする衆議院の「控え室」の壁を取り払い、1つにする工事が始まりました。

衆議院側では来年の通常国会に備え1月中旬に工事を終える予定だということですが、参議院側では両党が別々に会合を開いていることから、今のところ控え室を1つにする予定はないということです。

神津会長「合流は望ましい姿」

連合の神津会長は記者団に「二大政党的な運営を理想とする私たちからすれば、立憲民主党と国民民主党の合流は究極的には望ましい姿だが、間違っても再び『バラバラ感』を招くことになってはならない。最近、2党の間の小さな違いが目立ってしまっているが、話し合いを始めるのを契機に、政権与党との考え方の違いを分かりやすく示してほしい」と述べました。

立民 枝野氏「ご理解をいただいた」

立憲民主党の枝野代表は記者団に、「神津会長に『ぜひ連合の皆さんにも温かく見守っていただき、できれば背中を押していただきたい』とお願いをした。基本的に前向きにご理解をいただいたと受け止めている」と述べました。

国民 玉木氏「国民にとっての大義を示す」

国民民主党の玉木代表は記者団に「まかり間違うとバラバラになり、国民の失望を招きかねないので、丁寧な合意形成に努めたい。神津会長との間で、国民にとっての大義を示していくことで一致したので、肝に銘じて協議を進めたい」と述べました。

立民 安住氏「壁の1つや2つ乗り越える」

立憲民主党の安住国会対策委員長は記者団に、「たまたま合流への協議が始まるタイミングになったが、思い切って自公政権にぶつかっていくには、われわれも1つにならないといけない。そのための障害はいろいろあるが、壁の1つや2つは乗り越えていかなければならない」と述べました。