党4党首 会期延長要求
で一致 不信任決議案も検討

野党4党の党首が会談し、「桜を見る会」をめぐり、安倍総理大臣から引き続き説明を聞く必要があるとして、週明けまでとなっている国会の会期を40日間、延長するよう求めることで一致しました。また、安倍内閣に対する不信任決議案の提出も検討することになりました。

来週9日に迫った国会の会期末を前に、立憲民主、国民民主、共産、社民の野党4党の党首が国会内で会談し、終盤国会の対応を協議しました。

その結果、閣僚2人の辞任に加え、「桜を見る会」をめぐって安倍総理大臣は説明責任を果たしていないなど、政府・与党の対応は容認できず、引き続き安倍総理大臣から説明を聞く必要があるとして、来週9日に40日間、会期を延長するよう、大島・衆議院議長に申し入れることを決めました。

また、安倍内閣に対する不信任決議案の提出も検討することで一致し、9日に最終的な対応を決めることになりました。

立憲民主党の枝野代表は記者団に対し、「『桜を見る会』について会期を延長して安倍総理大臣にしっかりと説明していただきたい。内閣不信任決議案を提出するかどうかは、各党で一致して対応することを確認した」と述べました。

立民 安住氏「与党は疑惑隠し 会期延長を」

立憲民主党の安住国会対策委員長は記者団に対し、「与党側の対応は、桜を見る会の疑惑隠しと言われてもしかたがない。会期の延長に、いかに大義があるか、引き続き堂々と訴えたい」と述べました。

自民 森山氏「会期延長の理由なし」

自民党の森山国会対策委員長は記者団に対し、「野党側は『桜を見る会』について、議論したいという気持ちが強いのではないかと思うが、内閣提出の法案はほとんど結論が出ており、会期を延長する理由がない。閉会中に立法府が活動できないということにならないよう、しっかり対応して、国会を閉める努力をしたい」と述べました。

自民 世耕氏「会期延長は必要ない」

自民党の世耕参議院幹事長は記者会見で、「野党側は40日間も延長して、いったい何をするのか。『桜を見る会』については、安倍総理大臣も菅官房長官も、国会で丁寧な答弁をしてきている。野党側は『新たな疑問がある』と言うが、事務方が説明すればご理解頂けるテーマで、会期延長は必要ない」と述べました。

公明 斉藤氏「閉会が憲政の常道」

公明党の斉藤幹事長は記者会見で、「この国会では、政府提出の法案もほぼ終了したので、国会を閉じるのが憲政の常道だ」と述べました。

また菅官房長官が5日、安倍内閣に対する不信任決議案が国会に提出された場合、衆議院を解散する大義になり得るという考えを示したことについて、「一般論として当然のことだが、解散は総理大臣の判断だ。われわれは粛々と内閣不信任決議案を否決するということに尽きる」と述べました。