民 枝野代表 国民と
社民に合流協議呼びかけ

立憲民主党の枝野代表は、国民民主、社民両党の党首らと会談し、野党勢力を結集し、政権の奪取につなげたいとして、立憲民主党への合流にむけた協議を呼びかけました。

立憲民主党の枝野代表は、6日午後、国会内で会派をともにしている国民民主党の玉木代表、社民党の又市党首、それに無所属の野田・前総理大臣らと会談しました。

会談で枝野代表は、「2人の閣僚を辞任に追い込み、英語の民間試験の導入も延期させ、『桜を見る会』の疑惑を浮き彫りにしたのは会派合流の成果だ」と述べました。

そのうえで、「より強力に安倍政権に対じし、政権を奪取するために、立憲民主党とともに行動してほしい」と述べ、党の合流に向けた協議を呼びかけました。

これに対し、玉木氏は、「大きなかたまりを作る方向性は一致している」として党内で検討する考えを伝えるとともに、合流後の党名などは、対等な立場で協議したいという考えを示しました。

また、参議院では会派としての議員総会が開かれていないことなどから、「参議院では、衆議院ほど信頼関係が高まっているとは言えない」と述べ、丁寧に協議を進めるよう求めました。

一方、社民党の又市党首は、「提案を重く受け止めて、党内で検討したい」と述べました。そして、会談では、今後、3党の幹事長らで具体的に協議を進めていくことを確認しました。

立憲民主党、国民民主党、社民党に加え、衆参両院で、この3党と同じ会派に加わっている無所属の議員を単純に足し合わせると、衆議院で120人、参議院で61人の合わせて181人となります。

現在、野党第1党の立憲民主党は、衆参合わせて90人と、自民党の396人の4分の1にも達していませんが、3党の議員らが合流すれば、自民党の半数近くの規模となり、国会での存在感が高まることが予想されます。

立民 枝野代表「重く受け止めてもらったと思う」

立憲民主党の枝野代表は、記者会見で、「多くの国民は、安倍政権への不信と不安を強めていて、自民・公明両党にかわって、政権を担いうる強力な政党が求められている。各党の代表には前向きな方向で重く受け止めてもらったと思う」と述べました。

国民 玉木代表「一歩踏み出した」

国民民主党の玉木代表は、記者団に対し、「『大きなかたまりを作る』という方向へ1歩を踏み出したと思っていて、提案を重く受け止めている。政権をとれる政治集団にするために、党名や政策など、対等な立場で協議を行いたい。地方も含めて党内の声をよく聞いて、丁寧に進めたい」と述べました。

社民 又市党首「重く受け止める」

社民党の又市党首は、記者会見で、「提案を重く受け止めたい。社民党は、47都道府県に党の組織を持っているので、合流する場合には、党にとって必要なことが満たされるかどうか、広く議論しなければならない。今後、衆議院の解散があるかどうかも踏まえて集中的に議論していく。政策については、議論して道筋をつけられれば、大差ある問題ではない」と述べました。