党4党 桜を見る会追及
チームを「本部」に格上げ

総理大臣主催の「桜を見る会」について、立憲民主党など野党4党は、追及チームを「本部」に格上げして招待者の基準などについて徹底的に調査するとともに、安倍総理大臣に対して引き続き、国会で説明責任を果たすよう求める方針を確認しました。

総理大臣主催の「桜を見る会」をめぐり、立憲民主党、国民民主党、共産党、社民党の野党4党の国会対策委員長が会談し、今後の対応を協議しました。

そして、野党側が合同で立ち上げた追及チームの体制を強化して「本部」に格上げし、所属するすべての国会議員に参加を呼びかけることを決めました。

本部では、招待者の基準のほか、安倍総理大臣の地元の事務所の役割や、前日夜に東京都内で開かれていた後援会の懇親会の会計処理などについて、それぞれチームを設けて徹底的に調査し、現地への視察なども検討するとしています。

さらに会談では、安倍総理大臣から直接説明を聞く必要があるとして、引き続き、衆参両院の予算委員会で集中審議を行うよう求める方針を確認しました。

立憲民主党の安住国会対策委員長は記者団に対し「安倍総理大臣が、自身の判断でやめたと言って臭いものにふたをするという態度が許せない。地元の事務所が関与したことは明らかで、国会での説明責任を果たすべきだ」と述べました。

立民 安住氏「会費5000円はありえない」

また安住国会対策委員長は、会派の代議士会で「予算委員会の安倍総理大臣の答弁にはかなりのうそがあり、これをつまびらかにする必要がある」と述べました。

そのうえで安住氏は、会の前夜に東京都内のホテルで開かれた安倍総理大臣の後援会の懇親会について「会費は5000円とのことだが、ホテルに確認したところ最低でも1万1000円からだと文書で回答をいただいた。5000円はやはりありえない」と述べ、会計処理などについて追及を強める考えを示しました。

共産 志位氏「中止は非を認めたということ」

共産党の志位委員長は記者会見で「中止で幕引きにしてはならない。中止は非を認めたということであり、安倍総理大臣出席のもとで速やかに衆・参両院で予算委員会を開き真相を明らかにすべきだ。うそで切り抜けることがまかり通れば、まともな国会審議はできなくなる。説明を拒否するか、できない場合には総理大臣を辞めるしかない」と述べました。