を見る会「現時点で廃止
は考えてない」菅官房長官

総理大臣主催の「桜を見る会」をめぐり、菅官房長官は午前の記者会見で、内閣の公的行事であり各国の大使らを招いていることなどから、廃止は考えていないとしたうえで、招待基準の明確化や透明化など全般的な見直しを進めていく考えを示しました。

この中で菅官房長官は「桜を見る会は、各界で功績、功労のあった方などを幅広く招待し、日頃の労苦を慰労するとともに、親しく懇談する内閣の公的行事だ。各国の大使、公使も招いており現時点で廃止することは考えていない」と述べました。

そのうえで「まずはしっかりと指摘された点の見直しを進めていきたい」と述べ、招待基準の明確化や透明化など、全般的な見直しを進めていく考えを示しました。

また、総理大臣や副総理、官房長官などへの招待者の推薦依頼の規模について、「具体的な人数は承知していない。推薦名簿は会の終了をもって遅滞なく廃棄していることから内訳を答えるのは困難だ」と説明しました。

そして、菅官房長官は、みずからに対する招待者の推薦依頼について「私自身の場合、いろんな方から頼まれて、事務的に回していたということだ。そんなに厳密なものではない」と述べました。

一方、野党側が安倍総理大臣が直接国会で説明するよう求めていることについて「安倍総理大臣のことについて、私の立場で答えることは控えたい」と述べました。

国民 原口氏「予算委で集中審議を」

総理大臣主催の「桜を見る会」について、国民民主党の原口国会対策委員長は、来年の開催を中止しても安倍総理大臣が説明責任を果たしたわけではないとして、予算委員会で集中審議を行うよう求めるなど、引き続き追及していく考えを示しました。

総理大臣主催で毎年開かれている「桜を見る会」について、政府は、招待者の基準の明確化など、全般的な見直しを検討するとして、来年の開催を中止することを決めました。

これについて、国民民主党の原口国会対策委員長は、記者会見で「中止したからといって、公的行事を私物化した疑惑がなくなるわけではない。後援会の人を大量に招いて、会を私物化していたとしたら、公的資金を用いた不適切なことだ」と指摘しました。

そのうえで原口氏は「菅原 前経済産業大臣や河井 前法務大臣が辞任した際に『みずから説明すべき』と述べたのは安倍総理大臣だ。『桜を見る会』について説明責任を果たす場を設けるため、予算委員会で集中審議を行うよう改めて求める」と述べ、安倍総理大臣が直接、国会で説明するよう求め、引き続き追及していく考えを示しました。