立民 泉代表 “野党間連携は地域の事情踏まえ柔軟に検討”


次の衆議院選挙に向けて、立憲民主党内で野党候補の一本化を目指すべきだという意見が出る中、泉代表は「可能なかぎり野党の議席を最大化していきたい」と述べ、野党間の連携のあり方については、各地域の事情も踏まえて柔軟に検討したいという考えを示しました。

次の衆議院選挙に向けて、立憲民主党の泉代表は、日本維新の会や共産党とは選挙協力や候補者調整を行わない考えを示してきましたが、立憲民主党内では、小選挙区で野党候補の一本化を目指すべきだという意見が出ています。

泉代表は、25日、訪問先の群馬県高崎市で記者団に対し「今、それぞれの政党で『野党共闘』の姿が異なっている状態だと思う。立憲民主党として、可能なかぎり野党の議席を最大化していきたい」と述べました。

その上で「各県ごとに、さまざまな取り組みや経緯、小選挙区の構図もあり、それなりに柔軟に考えている」と述べ、野党間の連携のあり方については各地域の事情も踏まえて柔軟に検討したいという考えを示しました。

共産 志位委員長「協力を望むなら発言撤回を」

共産党の志位委員長は記者会見で「選挙協力は、お互いに意思がないとできない。私たちの側から門戸を閉ざすことはしないが、立憲民主党の泉代表は選挙協力も候補者調整もしないと言っている。協力を望むのであれば発言を撤回してもらわないと前に進まない。門戸を閉ざしているのは立憲民主党の側で、私たちは、野党共闘の再構築のための可能な努力は続ける」と述べました。

志位委員長 24日には 「野党共闘再構築を」と発言

次の衆議院選挙について、共産党の志位委員長は、比例代表での議席の増加を目指すとともに、小選挙区での野党共闘の再構築に努めたいという考えを示しました。

共産党は、24日党本部で、中央委員会総会を開きました。

この中で、志位委員長は、先の通常国会での法案審議について「自民党、公明党、日本維新の会、国民民主党の『悪政4党連合』が形成され、数の暴力をほしいままにし、審議を形骸化させた」と指摘しました。

そして、次の衆議院選挙について「比例代表での躍進を戦いの中軸に据え、最優先で追求する。比例代表で650万票、得票率で10%以上を獲得し、すべての比例ブロックでの議席の獲得や増加を目標に戦う」と述べました。

そのうえで、小選挙区での野党共闘について「門戸を閉ざすことはせず、共闘の再構築のために可能な努力を行う。共産党の躍進こそ、共闘の再構築にとって最大の力となる」と強調しました。

一方、4月の統一地方選挙について、志位氏は「議席の後退は大変悔しい結果で、責任を痛感している」と述べました。