福島県知事選挙 現職と新人の2人が立候補 投票日は10月30日

任期満了に伴う福島県知事選挙が10月13日、告示され、現職と新人のあわせて2人が立候補しました。これまでの県政の評価や福島第一原発の「処理水」の海への放出をめぐる対応などを争点に17日間の選挙戦が始まりました。

福島県知事選挙に立候補したのは届け出順に、いずれも無所属で、現職の内堀雅雄氏(58)、新人で共産党が推薦する元高校教諭の草野芳明氏(66)の2人です。
立候補を表明していた会社役員の高橋翔氏(34)は取りやめました。

内堀候補は「複合災害、たび重なる災害や困難、急激な人口減少、この3つの重い課題に立ち向かうのが県政の使命だ。福島県の定義を、被災の地から、希望の地へと変えていく。そのためにも私自身が復興と地方創生のために挑戦を進化させ続けていきます」と訴えました。

草野候補は「福島第一原発の汚染水・処理水をひとたび海に流せば取り返しがつかないことになる。今の県知事は海洋放出のための事前工事を了解し、県民に理解を求めるなど事実上の海洋放出の容認だ。県民は海洋放出に納得していないという意思を選挙で示そう」と訴えました。

選挙戦では、今の県政に対する評価、福島第一原発の「処理水」の海への放出をめぐる対応や震災と原発事故からの復興施策、それに新型コロナウイルスや物価高で疲弊した地域経済の立て直しなどをめぐり論戦が交わされる見通しです。

福島県知事選挙は17日間の選挙戦を経て、10月30日に投票が行われます。