立憲民主党 新たな幹事長に岡田克也氏起用で調整

立憲民主党の泉代表は、参議院選挙での敗北を受けて、8月中にも行う執行部人事で新たな幹事長に、民主党政権で副総理や外務大臣を務めた岡田克也氏を起用する方向で調整に入りました。

ベテランの起用で体制を強化し、党勢の立て直しを図るねらいがあるものとみられます。

先月の参議院選挙で、立憲民主党は、改選前から6議席減らして敗北し「執行部に大きな責任がある」と明記した総括をまとめました。

これを受けて、泉代表は、臨時国会を前に8月中にも執行部の人事を行いたい考えで、西村幹事長を交代させ、後任の幹事長に、党の常任顧問の岡田克也氏を起用する方向で調整に入りました。

岡田克也氏とは

岡田氏は69歳。

衆議院三重3区選出で、これまで11回連続で当選していて、平成21年の政権交代で発足した民主党政権では、外務大臣や副総理などを歴任し、旧・民進党の代表も務めました。

泉代表としては、政治経験が豊富なベテラン議員である岡田氏を、党の要である幹事長に起用することで体制を強化し、今後の国会対応のほか、来年春の統一地方選挙に向けて、党勢の立て直しを図るねらいがあるものとみられます。

岡田克也氏は20日午後、立憲民主党三重県連の会合のあとの記者会見で、「泉代表から党のありようについてのいろいろな相談を受けている。私の考え方は伝えているが、何か具体的なことが決まっているわけではない」と述べました。