台湾 蔡総統が安倍元首相の弔問に 台北の交流協会

台湾の蔡英文総統が、安倍元総理大臣の弔問のため、7月11日午前、台北にある日本の窓口機関、日本台湾交流協会を訪れました。

黒いスーツの襟もとに日本と台湾の友情を示すバッジをつけた蔡総統は、祭壇に掲げられた安倍元総理大臣の遺影に花をささげ、深々と礼をしました。

そして、色紙に「台湾の永遠のよき友よ、台日友好と、世界の民主主義、自由、人権、平和に対するあなたの貢献に感謝する」と記しました。

このあと蔡総統は談話を読み上げ、ことし3月に安倍元総理大臣とオンラインで会談して、台湾で早期に再会したいという気持ちを互いに伝え合ったことなどを振り返ったうえで「台湾と日本は引き続き手を取り合って協力し、友好関係を深め、自由で開かれたインド太平洋をともにつくっていく」と述べました。

台湾当局からは、蔡総統のほかにも、首相にあたる蘇貞昌行政院長ら要人が、続々と弔問に訪れました。

台湾では11日、安倍元総理大臣に対する追悼と感謝のためとして、蔡総統の決定により、各地の官公庁や公立学校で半旗が掲げられています。

民間でも追悼の動きが広がっていて、日本台湾交流協会は7月17日まで台北の事務所で弔問の記帳を受け付ける予定で、大勢の人たちが訪れると予想されます。