コロナで休館の原爆資料館
約2か月ぶり再開 広島

新型コロナウイルスの影響で去年12月から休館が続いていた広島市の原爆資料館は、入場制限などの感染防止対策をとったうえで、およそ2か月ぶりに8日再開しました。

広島市の原爆資料館では8日午前8時半に開館すると、整理券を受け取った人たちが原爆被害の悲惨さを伝える写真などの展示物を見ていました。

再開にあたっては、密集を避けるため当面は30分間で最大200人までに入館者を制限するほか、入り口付近にサーモグラフィーを設置して体温を確認するなどの対策をとっています。

被爆者の体験を聞く催しも、感染防止対策をとりながら今後開く予定だということです。

愛知県から訪れたというアメリカ人の女性は「資料館に来たいと思っていたので、広島に滞在中の最終日に訪れることができて、とてもうれしいです」と話していました。

広島市の稲田亜由美被爆体験継承担当課長は「2か月にわたる閉館で、核兵器禁止条約の発効を皆さんとお祝いすることができなかったのは残念でしたが、被爆の実相を見て、平和への思いを共有していただければと思います」と話していました。